
個展、企画展が3つ続く11月。その間隙をぬって、中旬、母と岡山に行って来ました。
父と母のルーツがある岡山。母の母、わたしにとっては祖母が生まれ育った「高梁」という町へ行ってみたいと、突如、母が言い出したのでした。
子供の頃には父方の祖父母や叔母もいてなじみ深かった岡山ですが、知っているのは瀬戸内海側ばかり。せっかく少し内陸の高梁へ行くのなら、いっそ鳥取に近い蒜山辺りまで足を伸ばそうというプランを立てました。母にとっても未知のゾーン。岡山からレンタカーで2泊3日の行程です。
まずは、母が以前訪ねて良かったという市内からほど近い「
吉備津神社」へ。
七五三で賑わう境内をしばし散策したあと、一路、
高梁へ。

高梁は、難攻不落と言われた山城「
備中松山城」の城下町。高梁を訪ねたからにはちょっとお城見物、と思いきや、駐車場からシャトルバスで城の「八合目」まで。そこから本丸まで20分。と言われたけれど、延々続く上り坂に石段。母の足で、20分で着くはずもなくほとんど山登りの気分。備中松山城は、現存するもっとも標高の高いお城だそうです。
息の上がる母を心配しつつ、ようやく本丸に辿り着くと「せっかくだから天守閣にも登る」というガッツ。恐れ入りました。
それにつけても、この旅通してどこへ行っても見事な紅葉。

思いがけず時間も遅くなったけど、小堀遠州が庭園を設計したという
頼久寺だけは見逃せないとクルマを走らせしっかり鑑賞。周辺の、美しい武家屋敷の佇まいは車中から眺め、一路、その日の宿泊地「
吹屋」へ。
ベンガラの町、吹屋。「ふるさと村」という観光地風な名称から、街からすぐと思いきや、山の中へ中へ走ること小一時間。うっそうとした落葉の道に日も暮れかかり心細くなったころ、ようやく目的地に到着です。

けれど、はるばる行った甲斐ありました。ライトアップされて幻想的な吹屋小学校。
翌日歩いた吹屋の町並みは、街から離れた山里ならではの素朴で静かな風景でした。
銅山の町だった吹屋。ベンガラに彩られた家々を眺め、財を成した商家の豪邸に感心し、次の目的地、
蒜山高原へ。
山陰に近く雨が多いというこのエリア。着いたときには案の定、冷たい雨でしたけど、めげることなくお昼はB-1 2位に輝くひるぜん焼きそば!

食べ終わって高原をあとにする頃には、雨も上がって高原の紅葉に陽が差して、鮮やかな風景が広がりました。
そして、この日の宿泊は湯原温泉。「
八景」さんの心地よいお湯とお野菜たっぷり、工夫をこらした美味しいお料理にとろけました。
そして、最終日はのれんの町「
勝山」を散策。



のんびりし過ぎてレンタカーの返却時刻に終われ、岡山市へ。無事にクルマを戻したあと、瀬戸内の幸のお寿司を堪能し、未知の岡山発見の旅を終えました。
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