普段使いですから。 |
そんなリクエストにお応えして、今回は粉引きとわら灰のフラットな7寸皿が登場ました。
何年経っても衰えぬ人気の福永さんの粉引き。今日も「憧れのお皿が買えました」と幸せそうに帰っていらしたお客さまがいて、こちらも幸せな気分になりました。
そんなとき、決まって交わされる会話が「使い始めはどうすればいいですか?」。このブログでも何度か触れましたが、粉引きの扱いについての考えはお店により、本などにより千差万別。お米のとぎ汁で煮ることを勧めてらっしゃるところも多いようですが、福永さんによれば、でんぷんが入ることで反ってカビの原因になることも、とのこと。
粉引きと一口に言っても作り手に寄って、土も釉も焼き方も違い、性質も違うので一概には言えませんが、わたしはどの方の粉引きも使い始めにたっぷり水を浸透させるだけで、あとはとりたてて気遣いなく使っています。いずれにしても粉引きはシミになるものだし、それが持ち味なのだと割り切って。慌ただしい毎日の中で、その都度、水を浸透させてなど手を掛けなけれいけないとなると、きっと使うのが億劫になり使う頻度が少なくなる。その方がうつわにとってシミになるより悲しいことだと思うのです。
さらに、わたしは上絵付け以外のどのうつわも電子レンジに使っています。弱くなるなどという節もあり、長い目で見ればそういうこともあるのかもしれませんが、わたしの長年の経験では、電子レンジによって目に見える損傷のあったうつわはありません。福永さんも同様。
乱暴な使い方かもしれませんが、普段の暮らしで気兼ねなく使えてこそのうつわ。だからPARTYではそんな風にお客さまにお話ししています。

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