2009年 11月 01日
大阪の1日。 |
大阪へ行って来ました。
倉敷に続き、今年2度目の夜行バス。新幹線なら2時間半の大阪なのに、わざわざ8時間もかかるバスにするのは、安いから、現地での時間を朝から目一杯使えるから…というのはもちろんだけど、じつは、わたしは案外「時間がかかる」ことが気に入っているようです。
夜旅立つときの、ちょっとしたドキドキ。眠りの合間に見る高速のテールランプ。目的地に近づくに連れ次第に明けて行く空と、目覚めて行く街の表情。そのゆるやかな時間の流れが、あ〜、遠くに来たんだなあ、と実感させて、知らない土地へのワクワクを一層にしてくれます。
それにしても、倉敷は遠かったな。やっぱり大阪ぐらいまでかな〜。
さて、目的は今年第1回の灯しびとの集い を見ること。いつも通り過ぎるばかりで、ほとんど土地勘のない大阪。中心部から電車とバスを乗り継いでたどり着いた堺の大仙公園は、広々として手入れされた緑が美しいところでした。
参加作家は60組と、松本に比べればうんと小規模ですが、全国から選考を通った作家さんがテントを並べます。昨日はお天気に恵まれて、10時のオープンから人が続々。会場全体に初々しい気分があふれ、抜けるような青空の下、どの作家さんも屈託のないいい笑顔をしているように見えました。秋田からやって来たガラスの伊藤嘉輝さん、桶の奥畑正宏さん、有田からの照井壮さん、和歌山からの辻本由美子さんなど、初めての場所でなじみの顔と会うのもたのしいもの。
「え〜〜、このためにわざわざ来たの〜〜」そうだよ、悪いか?
新しい出会いもいくつかあって、催しを堪能したあとに、大阪在住の松本さんにおつきあいいただいて「大阪散策」に出かけました。
松本さんは陶芸家の市崎恵美子さんの親友で、個展のたびに応援に来てくれます。
ふたりは大阪の専門学校の同級生。まずは、その学校近く、学生時代の思い出の詰まる天王寺界隈の洋食屋さん「マルヨシ」に連れて行ってもらいました。
創業63年という「マルヨシ」は、少し前まで創業当時のままで「ちょっと寄っかかれないくらい」油が染みて黒光りする壁と暖炉のあるお店でしたが、この辺り一帯の大規模な再開発のため移転して、こざっぱりときれいな店になったそうです。その歴史を刻まれた佇まいが見られずちょっと残念でしたが、メニューはハンバーグ、シチュー、ロールキャベツにオムライス、ハヤシライスなどなど、正しく「洋食屋さん」。あれこれと思い迷った挙げ句、壁の手書きの張り紙に引かれてそれぞれ「オムカツ」と「カツスパ」をオーダーしました。
昔ながらのドミグラスソースのカツと絶妙な味加減のオムライス。もちろんスパゲティーはケチャップ味。目玉焼きのっけのハンバーグも食べてみたかったな〜〜。
腹ごなしに、天王寺の公園や動物園の脇を通って、通天閣のある新世界まで散策。
それから地下鉄で靭公園そばのうつわやさんmeatdish へ。
それから、公園沿いのとてもお洒落なカフェでお茶。夕方阪神デパートのデパ地下でKYK の串カツを買って一路、東京へ。
もちろん、帰りは新幹線で3時間ほどで我が家の食卓到着!
「灯しびと」から、レトロな大阪、こてこて大阪、お洒落な大阪をスピード見学。慌ただしくも、たのしく充実の1日でした。
マルヨシの前で順番待ち。
これも引かれたけど。。
美味しかった!
お〜、ビリケンさんだ!!
こてこての大阪だ!ちょっと引かれる。。。また、今度。
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by utsuwa-party
| 2009-11-01 21:30