2009年 09月 07日
デジタルギャラリー。 |

9月3日に丸の内にオープンしたビル「ブリックスクエア」。その一角に「三菱一号館 」があります。立ち並ぶ高層ビルの中でひときわ異彩を放つ3階建ての赤レンガづくりの建物は、1894年に竣工した丸の内初のオフィスビルを復元したもの。来春からは本格的に美術館として始動しますが、ビルのオープンに合わせ、記念イベントやカフェの営業が始まりました。
その中に出来たデジタルギャラリー は、相棒の会社がシステム開発からコンテンツの制作、什器のデザインに至るまで、3年の月日をかけて作り上げて来たもの。スペシャリストと組んでの新しい閲覧システム開発や静嘉堂文庫、東洋文庫の国宝を含む100点あまりの美術品の撮影、取材、家具工房とのコラボの什器の制作…。膨大で神経を使う仕事であり、チャレンジだらけでギリギリまで試行錯誤の連続。端で見ててもスリリングで、相棒はすっかりストレス太りになってしまったけれど(そのせいじゃないか)、無事、オープンすることが出来ました。
というわけでさっそく日曜日「見学」に。ファッションや飲食も入ったブリックスクエアはオープンしたてとあって華やいだムード。モダンなビルの脇に突如現れたレトロな建物は、なぜか周囲と不思議な調和を見せて、ゆったり落ち着いた存在感を放ってました。
相棒たちの長い苦闘(?)の成果のデジタルギャラリーは、話にはたくさん聞いていたものの、自分で操作して閲覧するのはもちろん初めて。でも、曜変天目や井戸茶碗…、美術館で目の当たりにする臨場感には及ぶべくもないけれど、操作によって見込みから高台までがぐるりと見られたり、見たい部分をアップにして細部まで鑑賞できたり…。絵巻物も絵画も同じく、興味のあるものを舐めるようにひとりじめして見られるというのは、なんて画期的でたのしいことでしょう。身内の思い入れかもしれないけれど、すっかり感動してしまいました。
新しいシステムの操作は、慣れないとちょっと戸惑うけれど、昨日はどの方も熱心に楽しんで見入ってらっしゃるようで、ちょっとうれしい気分。
外に出たら、ちょうどトワイライトタイム。中庭に出るとライトアップされた風景もとても素敵。(カメラ持って行ったのに、カードを入れ忘れていて取れかった!!ツメが甘い〜〜。)東京駅からも有楽町からもほど近いところです。遊びに行ってくださいね。
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by utsuwa-party
| 2009-09-07 21:45