2009年 06月 27日
またまた砂田さんのうつわの話。 |
またまた砂田さんのうつわの話です。
白いうつわたちに囲まれていると、ますますそのディテールの美しさが見えて来て感動してしまうのです。
今回、「しのぎだけで」ということになったため、これまでになく多彩なしのぎのバリエーションに挑戦してくれた砂田さん。細い太いだけでなく、ケーキ皿や足付きのお皿などには変形のしのぎも見られます。
よく見ると「ここで合わせたな」と思うところがあって、面白いですよ、と砂田さんは言うけれど、わたしには目をこらしてもよくわからなかったりします。
いちばん大変なのは、じつは目の細かいものでなく、ざっくり深く削ったもの。削った部分は、本当に透けるように薄くなり、ゆえに乾かしている途中でヒビが入り切れてしまうことも多々あるそうです。
机の上に置いても光を通して微妙な陰影を見せる姿は、う〜ん、まさに職人技。
砂田さんの仕事をあらためてじっくり見ていると、おととい「アバウト」なんて言って、ごめんなさいと頭が下がります。
でも、じつは砂田さんが今回、ひそかに最も気に入っているのはしのぎではなく、シンプルを極めた白磁のそば猪口。すくっと凛々しいフォルムと古風な色合いは、荷物を解いた時、わたしも思わず惚れ惚れしたもの。じつはこの色合いを出すために2度釉薬をかけるなどの工夫があるそう。窯から出したとき、狙い通りの出来映えに感動した砂田さんなのでした。
「でも、この色はこれだからいいけれど、お料理を盛るならやっぱり青みががかった色のほうが使いやすいんだよね」と、あくまで盛りやすさ、丈夫さなど、使い勝手いこだわる砂田さんでもあります。
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by utsuwa-party
| 2009-06-27 15:15