前田さんが来てくれました。 |
朝の雨がやみかけたお昼前、「こんにちは!」と、ガラスの前田一郎さんが訪ねてくれました。毎年、松本のクラフトフェアに参加している、地元長野の前田さん。いつも広場の定位置にガラスを広々並べているから見つけやすくて、オーイと手を振り言葉を交わして来るのに、今年はちょうどどこかに行ってしまったようで会えなくて、少し残念だったのです。
それが、突然ひょっこり現れたからびっくりして「どうしたんですか?」と訪ねたら浦安のギャラリー「どんぐりころころ」 さんで個展中とのこと。え〜〜、知らなかった、前田さんたらご案内くれないから。いや、今回は(PARTYに)寄ろうと思ったから、ま、いっかって。クルマの中にDMはあったんだけど、忘れて来ちゃった。と、相変わらず、のどかで鷹揚な前田さんです。
「今日はギャラリーに行かないんですか?」「行くけど、ちょっと遅れるって言って来たから」。そう言いながら、随分のんびりおしゃべりして、それから下北沢で前田さんのグラスを使ってるCOFFEA EXLIBRIS に歩いて行くって言ってたから、浦安にはいつたどり着いたことやらです。
それにしても、毎年、クラフトフェアでは会うけれど、前田さんとのんびりおしゃべりしたのはいつ以来でしょう?
10数年前、長野のご自宅にお邪魔したときに、ボクの窯は小さくて、普通、ガラスの窯は仕事している間、ずっと火を入れているけど、ボクのは毎日、火を落とすんです。だから、粉のガラスは溶けないから、ガラスの玉とかビンを溶かして使うんです、と教わったけど、まだあの窯を使ってるんですかと聞いてみたら、こともなげに「うん、相変わらず」とのこと。
あのころ小さかったお子さんたちも、もう大学生と高校生になったそうだけど、淡々と変わらぬ前田さんの制作風景を思い浮かべて、ふつふつと嬉しくなります。
もともと浮世離れしてるくらい、のんびり、あっけらかんとした風情の前田さんだけど、年とともに尖った顎が丸くなって、白いものが混ざったら、おだやかな表情に磨きがかかって、くったくのないえくぼの笑顔が素敵だなあ、なんてしみじみ思っていたら、写真を撮らせてもらうのを忘れてしまいました。残念。
そうそう、前田さんのHP に(HPがあること知らなかった)、前田さんの窯とか、工房名のワイルドキャッツグラスハウスの由来が載ってます。恐ろしく更新してないプロフィールがあったりするけど、そのへんが前田さんらしさ(笑)。あのほのぼのとしたガラスを作る前田さんの人となりが、垣間見えるページです。
というわけで、月曜のお休みに、浦安まで行って来ます。前田さんが在店してるかは謎ですが、会えたら写真撮って来よう。
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