倉敷意匠。 |

倉敷の「フィールドオブクラフト」で買った情報誌で、いま流行りの「マスキングテープ」が倉敷発だったことを知り興味を惹かれ、ネットで検索するうち「倉敷意匠 」のページに辿り着きました。
どうやら、さまざまなクリエーターや工場、工房とコラボして、さまざまな商品を生み出してる雑貨メーカーらしい。でも、その幅広さ、センスの良さ。驚いて、さっそく魅力的な装丁のカタログすべてを取り寄せました。
たのしみに待って1週間ほど、届いたカタログを見てひっくり返りそうになりました。
個人の作家から、全国の工房、工場、○○商店の名が付くような老舗のお店まで、ここぞと惹かれたモノ作りの人に会い、場に足を運び、企画を持ち込んでタッグを組み、その本来の魅力を大事に大事に生かしながらのモノづくり。
カタログにはコラボの商品が生まれるまでのいきさつから、作り手の人となり、その仕事に取り組むまでの経緯、また、モノそのものの成り立ちや、作り方、工程に至るまで、ひとつひとつに多くのページを割いて、思い入れのこもった写真とことばで説明がされていました。
そこには、モノを買ってもらうだけでなく、モノを手にした人がその向こうにあるものを知ることでより愛着を深めて心ゆたかに、そして長く使い続けて欲しいとの願いが感じられました。
また、モノは買わずとも、このカタログを見た人が、有名な作家やアーティストでなくても日本のあちこちに素晴らしい技術やこだわり、感性を持って、コツコツ誠実なモノ作りを続けている「職人」たちがいることに思いを馳せ、どこかでそんなモノと出会ったときにより深く理解を持って接してもらえるようにと、作り手の立場に立った熱意が感じられました。
ページからほとばしるものに圧倒されながら、小さいけれどPARTYも、お店としてまだまだやって行かなきゃならないことがたくさんあるな、と、背中を押される思いでした。

琺瑯(ほうろう)のできるまで。琺瑯がどんな素材でどうやって出来るのかなんて、考えたことがなかった。。。

こちらは「山形鋳物」ができるまで。

京都の風呂敷屋さんのページでは、若い三代目の説明で結び方教室が。

あ、高橋工芸さんだ!最近、PARTYでもバターケースやトレイを置かせていただいている旭川の高橋工芸。雪に埋もれた工房です。会社だし、最近はデパートなどでも催しをやるからそこそこ人数のいるところかと思ったら、作っているのは若い社長の秀寿さんと先代のお父さんのふたりだそうです。一度、工房に伺っってみたいのですが。この本で工房をかいま見られて、ちょっと嬉しい。

あ、日野さんだ!ひとり問屋として、東奔西走、全国各地の作り手と買い手を結ぶ仕事を続けていらっしゃる日野明子さん。わたしももう旧い顔見知りで、柴田商店や高橋工芸を紹介していただいたりとお世話になってます。その日野さんと倉敷意匠が出会い、最近は協力して仕事に取り組まれているらしい。同じ志を持ちパワフルに動いている人たちは、絶対どこかで出会うんですね。

相棒愛用のツバメノートも登場。誰もが知っている古くて朴訥なこのノートが、こんなにこだわりのあるものだったなんて。。。
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