2009年 05月 13日
歌舞伎見物。 |
月曜の定休日。母のお伴で歌舞伎見物に出かけました。歌舞伎座が建て替えになるとあって「行かなくちゃ」の急いた思いもあったのですが、聞けばそれは来年のこと。それでも、もう「さよなら公演」の名目で歌舞伎座はすっかり名残惜しむモードでした。
海老蔵の「暫」に始まり、踊りを挟んで菊五郎の「加賀鳶」、最後に舞踊劇「戻駕色相肩」。配役も、出し物も豪華なこともあって、とりわけ人気の昼の部は超満員。早いうちにアクセスしたにもかかわらず取れた座席は2階の後ろ。それでも荒事から世話物まで、圧巻の様式美に洒脱なセンス、歌舞伎ならではの華やかな世界をたっぷり堪能の1日でした。
古ぼけて、迷路のように動線の悪い歌舞伎座の建物。あちこちに食事処があったり、あらぬところに和装品の売店があったり、不思議な作りではあるけれど、それが「芝居見物」を最大の楽しみに、1日がかり、行楽気分で出かけた江戸庶民の華やいだ気分を伝えているようで、同じ歌舞伎見物でも、他の劇場と歌舞伎座では醍醐味が違う気がします。
建て替わったらったらどんな劇場になるのかな?いま風のクールなスペースにならないことを祈ります。
(上の写真で三越の袋を持って立っているのが母。中身はもちろんお弁当。)
これは他のサイトからの抜粋で海老蔵さんじゃないですが、歌舞伎十八番「暫」の鎌倉権五郎の出で立ちにびっくり。典型的な荒事(あらごと)の役だそうで、正義の味方の力強さを表現するために化粧も衣装も誇張されていて、顔には筋隈、髪は五本車鬘、袖の先には凧のようなものが着いているからからだが3倍ぐらいに見えます。ゆえに、動きものっしのっしと絶対機敏なんてあり得ないのだけど、なんかかっこいい。海老蔵さんだからって、贔屓目もあるんですけどね。
この鎌倉権五郎。元服前の若者って設定だから、また驚き。
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by utsuwa-party
| 2009-05-13 18:38