休日,平泉展へ。 |
ふとしたことで読み始めた高橋克彦さんの「炎立つ」。奥州阿部氏から藤原氏三代に至る栄枯盛衰を描いた壮大、勇壮、そして悲哀のこもった物語にわたしに続いてすっかりハマってしまった相棒。莫大な金を産し、平安のころから宗と交易し、独自の豊かな文化が花開いていた奥六郡。小説によってあらためてその歴史に触れ,「蝦夷」の人間群像に触れ,すっかり感銘を受けてしまった私たちなので、近場の世田美で平泉展が催されると知って待ちかねて飛んで行った訳です。
マルコ・ポーロが黄金の国と呼んだのは平泉ではないかと伝えられる、その所以である金色堂を始め,中尊寺,毛越寺、無量光院…。その素晴らしい建築や所蔵品の数々、さらに、それ以前の東北の文化を示す遺産の品々。素朴でいて圧倒的な存在感を示す木彫りの神仏から、この時代にこんな造形があったのかと驚かされる、漆や螺鈿や金箔などをふんだんに使ったモダンで洗練された調度品、装飾品。
それらが読んだばかりの物語とリンクして遠い昔に思いを運び,すっかり長居の見学でした。
その壮麗な建造物の多くが失われたのは残念だけど,ずいぶん昔、歴史に思い入れもなく尋ねたことのある平泉。ぜひ、再訪してみたいと思いました。
朝寝坊した休日は、平泉であっけなく終わり。
夜はほとんどいつもながらの定番メニューだったけど、ひさしぶりにのんびりできて長いふたり宴会でした。

スーパーでアボガドが安かったので「買おう」。レモン,ケッパー、オリーブオイル,塩で和えるのが,いまのところふたりとも一番好きな食べ方だけど,そろそろマンネリ?

これまた定番。水菜とお豆腐のじゃこネギソース。ニンニクを香ばしく炒めて添えたら,ぐっと美味しくなりました。
メインは、ミニステーキだったけど、慌てて食べて,撮るのを忘れました。

締めは「そばめし」。兵庫発祥というジャンクなメニュー。じつは、昨日はこれが作ってみたかった。
じゃこネギ豆腐とそばめしは、先日の個展のときいただいた久保田さんの巨大なグレーの鉢を使い回し。これも、この日、使ってみたかったのです!久保田さんのうつわは素朴で何気ないけれど、お料理が圧倒的に「美味しそう」に見える。
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