休日のギャラリー廻りで思ったこと。 |
日曜は、早めに出て上野の都美術館のアーツ&クラフツ展に。
なかなか時間と元気がたっぷりないと出かけられない上野の森。ぽかぽかお天気ともう残り少ない会期に押されて、瞬発力のお出かけです。
折しも「ルーブル展」も開催中。(混んでて作品小さくてよく見えないと聞いたので素通り)。この陽気なら動物園もたのしそう。ということで,上野は駅から大賑わい。「アーツ&クラフツ展」も盛況でした。
ウイリアム・モリスを中心にイギリスに起こったアーツ&クラフツ運動。その起源からヨーロッパへの波及、さらには日本の民芸運動へと、その流れを辿って勉強になる展示でしたけど、この催しを企画しているヴィクトリア&アルバート博物館がとても好きで幾度か足を運んだものとしては、その膨大なコレクションに対し当然のことながらさらりと並んだ展示品がちょっと物足りなく感じました。
あ、これだけなんだ。。そんな気分の背景には、1500円という入場料もあるかも。だって、とても1日じゃ見きれないほどのヴイクトリア&アルバート博物館も,大英博物館も、入場料は無料なんですもん。
と、高い入場料にあとからちょっと憤慨しつつ気を取り直し、日曜の午後は立川のH.works さんへ、石田誠さんの個展を見に。
松山に住む石田さんはひょうひょうとして気取りない人柄そのままに、肩の力が抜けた、気持にすうっと入ってくるうつわが魅力。これまでお店としてのおつきあいはなかったけれど,ついつい個展には足を運んでしまいます。すごい人ごみの立川駅を抜け、ホッとしながらH.worksさんのドアを開けると、いきなりなじみの顔がいっぱいでした。「あら〜」と手を振り、なごやかなひととき。これも、石田さんの個展ならではかな。
新しい試みの「マジョリカ釉」の白いうつわも、ほのぼのとした絵付けの磁器もたのしかったけど,なぜかいつも石田さんの個展で選んでしまうのは、穴窯で焼く南蛮。この日は、薬味に使いたい四角いお皿とおさじ,それにお煎茶ほどの湯のみ(もちろんぐい吞みに使う)を「渋い組み合わせですね」と作り手に言われつつ、いただいて帰ってきました。

そして,昨日は村木雄児さんの個展の初日。原宿のzakkaさんへお出かけです。
今回は、敢えて白く焼き上げた粉引きが新鮮。初日とあってたくさんの人だったけど,村木さんともあれこれお話しできてまたたのしいひととき。1月の「ふたもの展」で見かけて可愛かった。けど、そのときは買わなかった小さなふたものに心引かれ、うちに連れて帰りました。赤みがかった粉引き、グレーの唐津といろいろあった中でまっ白を選んだのは、今回の村木さんのこだわりだったから、と、ピンクのお塩を入れてみたかったから。


うつわは買っても使わないとかわいそうだから、ふたものを買うときなどは「何を入れようかな」と考えて、考えついたら買うことにしています。
個展、企画展を見に行って、いつも何かいただいて来るという訳ではなくて、欲しいものがないときはいくつ訪ねても買わなかったりするのですが、ここしばらくは「欲しくなっちゃう」催しが続いて、少々危ないモード。。。

忙しい初日。zakkaのオーナー、吉村さんのご主人でフォトグラファーの北出さんが、うつわの梱包係をやっていました。「ラッピング職人さんですね」と言うと「なかなか上達しなくてね」。でも、こんなに可愛くなりました。
わたしもそうですが、最近、エコバッグ派が増えて「ショッピングバッグいらないです」と言ってくださるお客さまが増えました。普通、うちも含めてたいていのお店はフワフワの梱包材に包んで紙袋に入れるのですが、ぺらぺらのエコバッグそれだけではちょっと不安なときがあります。
でも、段ボウルでくるんだこの包みなら安心だなあ。と、帰り、ショルダーバッグに入れたままあれこれ寄り道しつつ、思ったことでした。真似しようかな?ちょっと検討してみます。
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