2009年 02月 26日
20分の福島の旅。 |
「白鳥が列を作って帰って行きます。
パウパウ鳴きかわして「空のトランペット」と呼んでいます。
コブシの芽が出てきました。」
秋田のお客さまから,お送りした品が無事届いたというご連絡とともに、こんなメッセージが届きました。雄大な自然の営みとともに季節の移ろいを知る暮らし。なんて素敵なんだろうと思います。
今週は冬に逆戻りのような日々が続いているけれど,沈丁花は華やかな香りを放っているし,やっぱり春はそこまで来ているようです。
東北と言えば。。
今日から渋谷の東急で福島の物産展が始まって、朝、寄り道してきました。
デパートの物産展にいつも立ち寄る訳じゃないけれど、福島は旅したことも多く、数々の素朴な工芸品にも引かれるものがあり,ポスターを見て思わずエレベーターに乗ってしまったのです。
初日とあってフロアには活気があふれていて、名物らしきおまんじゅうには行列まで。食料品をぐるり回って工芸品のコーナーに行くと、あら。「三島町」の小さなコーナーがありました。工人まつりで幾度か訪ねたことのある三島町。東北では東京に一番近い福島だから「ちょっと行ってみよう」ぐらいに侮って訪ねたら,それはそれは遠い山間の町だったけれど、それだけに素朴な自然と暮らしが残っていて、いっぺんに愛着ある土地になりました。
その三島町のコーナーは食料品の喧噪とうってかわって静か。ヤマブドウやカラムシなど見覚えのあるような細工物に引き寄せられて近づくと、いくつか重ねられたマタタビのザルの中に「五十嵐文吾さんの笊」が。。
お蕎麦屋さんの与之助さんに教わった,高森さんの本にも紹介されていた文吾さん。初めて行った工人祭では、文吾さんには会えたものの笊はすっかり売り切れ。去年再び訪ねたときに「最後の一枚」をいただいて嬉しく帰って来たものです。その美しい笊にここで会うなんて。
いかにも素朴な売り手の人に訪ねると,文吾さんの笊はこれ一枚しか持ってこなかったとのこと。一人分の小さな笊だからもう一枚欲しかったし,ここで会えたのもご縁と思い,買ってしまいました。多分一番目の買い手だったから,それはそれは喜んでもらえてさらに嬉しい気分。
会津木綿のコーナーでは、凝り始めた巾着用に縞の端切れを買いました。
朝のひととき。慌ただしくもたのしい「福島の旅」でした。
週末と「外回りだからいらない」日が続いて,今朝は久しぶりにお弁当作り。
木こり弁当を入れる手提げを作ろうとして,サイズを小さくしすぎて急遽,巾着になった袋。
大きくて何だか不細工になったから、今度は買った会津木綿で切り替えを付けてお洒落に作ろう。と、夢だけは膨らむのだけど。。。
この前、中華街の「悟空」で見つけたお茶の入れ物。上部に茶こしが付いていて,下に茶葉を入れてそのまま飲めます。密閉度はないけれど,フタが付いているのでクルマで出かけるときに便利だし、デスクで使うと継ぎ足して何煎も飲めて便利。
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by utsuwa-party
| 2009-02-26 18:09