「はじめてのうつわ」たち。 |
こどものうつわ展まであと2日。続々,作品が届いています。
どの個展も企画展も届いた作品を見るのは楽しみだけど,今回ほど開ける前から気分がほのぼのうきうきしたこともありません。これも「こども」というテーマのなせる技。
今回の中心は、一昨年から去年にかけてパパやママになった作家さん。なので、うつわも自然とこどもというより、赤ちゃんのためのもの。自分で食べるというより、パパやママが食べさせてあげるうつわが多くなりました。
萩原千春さん(あ,千春さんは「パパ」です。念のため)は、離乳食のうつわをたくさん作ってくれました。ふた付きのボウルは離乳食を始めたとき、赤ちゃんが寝てしまって「起きるのを待っているときに、いつもラップを使っていたので」考えたそう。口がすぼまったボウルのかたちは,スプーンですくい易いための工夫です。
こども湯のみは,滑り止めとして、また、大人以上に敏感な指先で感触を楽しんでもらいたいという気持からしのぎが入っています。
トップページでご紹介している両手つきのマグともども、息子さんが1才過ぎたいま使っているものとか。
「成長した時,幸運にも器が残っていたら,思い出としてだけでなく使い続けてもらえるのがささやかな望みです」。
そうそう萩原さんのいつかのブログには息子さんの「日々の成長を見続けられる、工房での制作。贅沢な毎日だと、本当に想います」って書いてありましたっけ。
魚谷あきこさんも,離乳食のうつわをたくさん作ってくれました。こちらは萩原さんのよりずっと小さい、豆鉢のようなもの。「離乳食のはじめは本当にひとさじずつなので親がたのしくなるように、また,こどもが大きくなってしまっても記念にとっておけるといいな」との思いがこもっています。
作品リストに添えられた手紙にしばし読みふけりつつ、小さなうつわに微笑み見とれつつ、今日もまた準備は深夜に及んでいます。
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