2008年 06月 09日
ふたたび工人まつり。 |
催しを終えて、6日から母と奥会津に行ってきました。
只見の方へ行ってみたいとの母の希望があり、どうせならおととし相棒と訪ねてたのしかった三島町の工人まつり を見せてやりたいと思ったのです。
只見川の流れを何度も渡りつつ、のどかな山里をぬって走る只見線にぜひ乗せたいと思ったけれど、駅からのまつり会場までの道のりや諸々の歩く距離の長さを考え、母の大好きな道の駅に寄れることだしと、悩んだ挙げ句、やはり東京からクルマで行くことにしました。
1泊の旅は慌ただしいと言う81才の母ゆえに、磐越道の津川,麒麟山温泉に一晩、翌日、会津坂下をまわって工人まつりで遊び、一昨年泊まった湯倉温泉、鶴亀荘に一晩という行程。麒麟山温泉は阿賀川沿い、湯倉温泉は只見川沿い。どちらも美しく雄大な川のほとりの静かな宿です。
6月のこの時期,2日限りで開かれる工人まつり。おととしは日曜にのんびり訪ねたけれど、今年は初日のせいか、11時頃訪れるともう山の中の会場の周囲ぐるりと駐車の列。駐車場はとっくに満員。ようやく、路駐して会場に足を踏み入れるとこれまたすごい人。その晩,鶴亀荘の女将さんに聞いたところでは、開場の9時ではもうときすでに遅く、お目当てがあるなら8時には行くべしということでした。
とりわけゲットしたい目標のないわれわれは、のんびりと回っていると,今年も五十嵐文吾さん発見。
文吾さんは高森寛子さんの本などでも紹介されている伝統工芸士。マタタビのざるは、長谷川なっちゃんや深田容子さんのうつわを使っている蕎麦や「与之助」さんが大切に愛用しているもので、そもそもこの工人まつりのことを知ったのも,与之助店主、吉川さんから。
その文吾さんの熟練の笊。おととしは当然売り切れて影も形もなかったけれど,今年はふたつ無造作に置いてあるのを見て「これ買えますか?」と聞くと、「いやもう売れてる」。やっぱりと、がっかりしかけた刹那、ああ,ひとつだけ残ってると箱から出してくれた文吾さん。え〜嬉しい、それください。2800円では割の合わん仕事だよ〜と聞かされながら嬉しくゲット。
それだけでもう、収穫あったと満面の笑みのわたしでした。
朝もはよから駆けつけるお客さんの気合いと裏腹にあくまでのどかな地元の出品者。あちらこりらでおいしげなお弁当タイムが始まってました。
物色中の母。柿渋染めの織の花瓶敷き,木の小皿、裂き織のバッグ,赤米の穂が入ったタペストリー、青森の一戸町の木の額縁…。大量にも関わらず,まだ欲しかったものがありそうな買い物好き。
PARTYのHPに戻る
by utsuwa-party
| 2008-06-09 18:15