川口武亮さんのお皿が届きました。 |
川口さんは有田の若い作家さん。染め付けの本場有田にあって土ものを志し、地元の窯業大学校を卒業後、伊豆の花岡隆さんに師事しして粉引きを学びました。
そして、おととし独立し、いまは有田に戻って粉引きの仕事を続けています。
数カ月前、東京へいらしたときに作品を見せていただき、いくつかお願いしたものが出来上がって届いたのが先週末のこと。
粉引きを作られる作家さんといえば、PARTYでおつきあいさせていただいている方だけでも、福永芳治さん、深田容子さん、村木雄児さん、最近では、小原淳子さんなどなど、数多くいらっしゃいますが、ほんとうに人それぞれに表情が違います。
川口さんの粉引きは師匠の花岡さん譲りの真っ白で、シンプルな中にどこかモダンな表情を漂わせています。
粉引きと言えばシミになりやすく、お茶などによってすぐに貫入が入るのがひとつの特徴ですが、それを極力避けたいと考える川口さんが、粉引きを堅く焼き締めなるべくシミが付かないように仕上げています。
とはいえ、粉引きなので、どうしてもいずれは付くのかもしれませんが、数カ月前見本にいただいたお湯のみは、このところ毎日使ってまだ貫入になりません。
もっとも、これは使い手の好みで是非が別れるところでしょうが、お皿など、日々、いろいろなものをのせて使いたいアイテムには、喜ばれる要素かもしれません。
難しい理屈はともあれ。川口武亮さんのお皿 、素敵です。