夏のかけら。 |
ひとつは美しいカゴに入った「鶴屋吉信」の「笹の露」。
いただいて、風流にひもをかけられた姿をくずせず、ひも解くまでにまず二日。開けて眺めて、いただくまでにまたひと呼吸。その名の通り、露のように透き通った中にお豆が慎ましくおさまっています。
もうひとつは「たねや」さん夏の干菓子。たねやさんの本店のある近江湖東の四季をあらわしたお菓子の夏版で「お干菓子で彩る近江路です」との言葉が添えてあります。
朝顔、うちわ、金魚に鮎、湖面の波に屋形船…。まるで趣きあるおままごとです。
四季折々の風情を映す日本の和菓子文化の素晴らしさ。眼でたのしみ、舌でたのしむ日本人の伝統の感性に、あらためて感嘆を覚えます。
さて、それにしてもこのお干菓子、「眼でたのしむ」のうえ、いらしたかたに「見せびらかす」が当分ん続きそう。
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