那須へ。 |

母が会員になっているリゾートクラブの那須塩原の施設に「一度、行ってみたい」と、言われていたのはいつからか。目の前のことに追われて保留を重ね、ようやく重い腰を上げ、お伴となったわけでした。とはいえ、そう思っているのはわたしであって、母としてみれば、日頃「見ているだけで目が廻る」ほど、バタバタとしている娘につかの間の休養をという親心。
なので、母はわたしが「爆睡」できる新幹線でという心づもりであったけれど、心地よい高原道の那須高原、ドライブせずして何がたのしい、とわたし。母の(まあ、わたしも)大好きな道の駅もちょこちょこ寄り道しての買い物も、タクシーじゃ遠慮だし、第一、とりわけいつも山ほどになるお野菜、どうやって持って帰って来るものか。
というわけで、久しぶりの自力長距離ドライブとなったわけでした。(最近、相棒まかせだったので)
当日はピーカンのお天気。のんびり行こうと朝早めに出発したけれど、平日の道路状況は快調で休憩を入れてほぼ2時間半ほどで那須のインター到着。午前中には新緑輝く那須高原を走ってました。
まずは母が友人に教えてもらったボルケーノライン(那須高原道路)から茶臼岳のロープウエイ、「八幡のつつじ」コースに向います。インターから洒落たお店が点在する高原の道を抜け、カーブの多い山道にはいって山を目指します。ロープウエイ駅に着いたのは11時前なのに、もう駐車場にはクルマがいっぱい。母のお伴をするたびに、平日、遊べる人がたくさんいるのに感心します。(もちろん、年齢層が高い。団塊の世代も退職だしね〜)
真っ青な空を背景に噴煙を上げる茶臼岳。ロープウエイなんて、何年ぶりだろう??眼下に広がる風景が雄大。ロープウエイを降りて、10万本のつつじが群生するという八幡つつじ群落へ。ヤマツツジは、もう終わりだったけれど、レンゲツツジ、ドウダンツツジはこれかららしい。それでも、つぼみながらあたり一面の赤やピンクに染まる景色に歓声が上がります。

午前中、充実した時間を過ごしてお腹すいたねと、また高原の道へ。
旅のお昼の定番はおそばかパスタになっちゃうから、何か違うのがいいねと静かな「フランス煮込み料理」のお店を見つけて入ると、お客さまは誰もいなかったけれど、大正解。チョイスした地野菜の蒸し煮は、ひとりひとりに小さなル・クルーゼがきて、開けると思わず歓声の美しい野菜たち。オリーブオイルをかけて蒸し煮するだけというけれど、これがおうちでやるとなかなかうまくいかないんだ。それぞれ火の通りが違うからと、まだかなまだかなとやってると柔らかいものは歯ごたえべちゃべちゃ、色もぐちゃぐちゃ。それにひきかえ、ここのはな〜んてきれい。味は好みで、アンチョビ、オリーブ、バジルのソース、ハーブソルト、こしょうで付けます。

食べてみて、また、地野菜の美味しさに感動。これに、冷たいお肉ロールの前菜、ホカホカの美味しいバケット、コーヒー、デザートが付いて1575円。リーズナブルでしょ?しかも、お腹いっぱいになるのに、お宿の早めの晩ごはんのころにはこなれるのがうれしい。あ、食べてるうちに、お店もこんで来ました。(ほっ)
さて、このあと、下って那須塩原に移動、きっちりお決まりの千本松牧場も散歩して、塩原温泉郷の果ての(渓谷の道、気持よかったけど遠かった!)、宿に1泊。
翌日は待望の道の駅で、野菜やお花、ジャム用のいちごをしこたま買い込み(母が)、牧場でチーズとソーセージを仕入れ、日塩(つまり塩原と日光を結ぶ)ラインの果てしない新緑の山道を通って(カーブだらけ)、今市まで。最後にしっかり「たまり漬け」も買って(母が)、宇都宮から帰途へ。帰りの首都高の混雑を心配したものの、さほどの渋滞もなく、宇都宮から2時間で家まで。
久しぶりの母との新緑と温泉、そして買い出しのドライブ旅行は無事終了。総走行距離500kmあまり。でも、拍子抜けするほど速く帰れたので、ふ〜〜ん、那須って近かったんだ。と、またすぐにでも行きそうな勢いの母でした。

一面の緑。

道ばたにも可憐なつつじが。
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