春を連れて、中尾さんがやってきました。 |

お昼ごろに中尾さん到着。一緒に荷物を開きます。
どの作家さんの個展でも作品を最初に見られるのはお店の醍醐味だし、いつもワクワクなのですが、中尾さんは春恒例ということもあり、やわらかなアイボリー、イエロー、パキッと鮮やかなグリーン、といった明るい色合いが、いかにも芽吹きの季節を象徴するかのようで、ひときわ弾む気分にさせてくれます。
ことしは、その明るいトーンを引き締める、モダンな黒のうつわも多いのが特徴。
じつはこの黒。シンプルに見えて、じつは大変な手間ひまがかかる技法。
なんと染め付けに使う呉須を使って、釉薬をかけずに焼くとこの色になるそうですが、はがれやすい薬のため、窯に詰めたあとで、持った手のあとを消すために筆で色を縫ったり、粉っぽさを取ってマットないい質感を出すために、焼き上がってからひとつひとつ磨いたり。。。
ほんとに大変なんだ。と、なるほど聞けばそうだけれど、出来上がった黒のうつわは、作者の苦労をどこ吹く風と、颯爽としてどこかお茶目。この表情は、だれにも真似のできない中尾さんならではの魅力だと思います。
中尾さんの個展は、明日から30日まで。お待ちしてますね!

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