じつはおやじ。 |
母は根っからのお料理好き。平日、相棒は遅いので、店の2階の実家で一人暮らしの母の手料理を食べて帰ることが多いのです。
下戸の家で育ったのに、晩酌を欠かさなかった父のおかげですっかり品数多く作ることに慣らされた母。それでも60の年までは洋裁の店をやっていたため時間的に最小限のことしかできなかったけれど、引退してからというもの、時同じくして早く帰宅できるようになった父のために日々あれこれと新しいお料理をトライするようになりました。
その習慣は10数年前、父が突然他界してからも変わらず、80を迎えるいまも毎日のようにテレビで見たからなどと新作メニューが食卓に並びます。
今日は、いくつかのお料理が並んだ中に、山口利枝さんの鉄絵の鉢を使ったきれいなおかずがあったので思わずカメラを構えました。これはナスの香味ソース。
ああ、わたしもいまは日々慌ただしいけれど、60になったら母のようにゆっくりお料理を楽しむことにしよう。PARTYのHPに戻る