かもめ食堂の日。

10月もいつのまにか後半になったのになんだか暑いな〜。いつまでも、Tシャツだし。毎年こんなだったかな。なんて思っていたら一発逆転。急にセーターの季節になりました。
貸しギャラリーのニットの催しも明日まで。店を明け渡している間、あっちへこっちへなんだか結局とても慌ただしく過ぎたけれど、きょうは家にいます。ほんとは、今日から始まる個展を見に出かけようと思っていたけれど、ふいに三茶でかかっている「かもめ食堂」を、今日観なければ見逃してしまうことに気付き予定変更。観てから、個展に行くこともできたけど、明日にまわして今日は電車に乗らないのんびりな日にすることにしました。
なぜなら、明日の搬出の後、明後日は小原淳ちゃんの搬入日。その後、ノンストップで鎌倉ショップに突入だから、ちょっと元気を温存しとかなきゃ。トシですね。前はそんなこと思わなかったのに。
というわけで、お昼前の部で「かもめ食堂」観て来ました。
「ダヴィンチコード」で、何十年ぶりに行ってから、昔と変わらぬ古ぼけた三軒茶屋シネマのちょっとファンになりました。最近、タイミングがあわなかったり気ぜわしかったり、なかなかロードショーに行かなくなったけど、三茶シネマに来るなら行ってもいいな、と思う。なんだか、映画が来るのを楽しみに待っている田舎町の暮らしみたいな
、その気分が気に行っているのかも知れません。都会の雑踏をかいくぐらなくていいし。着替えずにふらり出かけられるし。
そんな「地元の映画館」への愛着のせいか、早くも慣れちゃったのか、前回座ったとたん辛かった堅い椅子や低い背もたれが、今日は気になりませんでした。
「かもめ食堂、観に行くんだ」というと、みんなもうすっかり観ていて「よかったよ」と口を揃えたけれど、ほんとにどこかスコンとつき抜けた、観た後、肩の力が抜けて幸せになれる映画でした。出て来る人はみんな心に傷を持ってるハズなのに、そんなことどうでもいいんだよ、と気にしない顔で最後まで多くを語らず、大人の優しさを感じさせる映画でした。
かもめ食堂のキッチン、素敵だったな。北欧らしい大きなお鍋も食器も、明るい色合いのカップも。それから、主人公のサチエさんちのシンプルで素朴な木のテーブルも。
ああ、それから鮮やかな色のお野菜の並ぶ、街角の市。
映画館の外に出たら、風が一段と冷たくなっていたけど、わたしも負けずに暖かい夕食のためのお買い物を抱えて帰って来ました。うん、やっぱり人を元気にするのは食べることだ。な〜んてね。
もう少し夕方になったら、サチエさんみたいにせっせとたのしげにお料理を始めましょう。明るい色のエプロンが欲しくなったな。
あ、「かもめ食堂」の公式ホームページ 、とってもお洒落でした！PARTYのHPに戻る