森田榮一さんのボウル。

夏が来ましたね〜〜。今日あたり、海は賑わっていそう。
数年、夏を鎌倉で過ごしていたものだから気になっちゃうんです、雨や涼しい日が続くと。「海の家、元気かなあ」。
さて、今日はそれとは別のお話。前から、見ていただきたかった森田さんのうつわです。
森田榮一さんは、笠間の作家さん。わたしがPARTYを始める前からの知り合いで、もうそのころから笠間の中堅の作家さんだったけど、いまも羽の生えたポットやら傾いたグラスやら、どれを見ても「森田さんだなあ」と笑えてしまう愉快なうつわを作っています。
もともと縁あって笠間の作家さんたちとは面識があったので、PARTYをスタートしたころは、ユニークでたのしい笠間のうつわがたくさんありました。
でも、年月が経つうちPARTYも変化して、だんだんベーシックでシンプルなうつわが多くなってくると、次第に笠間の遊び心いっぱいのうつわはどこか馴染まなくなり、店頭から消えて行きました。
でも、笠間の人たちは大好きだから、GWのお祭りにはほとんど必ず出かけ、飲んでおしゃべりして好きなうつわを買って来ます。デザインの仕事をしている彼も、ユニークでいて、どこか肩の力が抜けた森田さんたちのうつわが好きで、ふたりで選んで買って来ては食卓に並べてたのしみます。
PARTYのお店ではちょっと浮いてしまうけど、1年の中に夏休みがあるように、いつもと違うたのしいうつわは、毎日の暮らしに、食卓に、わくわくするような刺激をくれます。
このうつわは今年6月、広尾の「ギャラリー旬」で開かれた森田さんの個展で買って来たもの。初日に出かけ、赤や青を使った新しいシリーズを見つけ嬉しくなって「これ、どうしたんですか？」とぶしつけに訪ねると「いや、ちょっとトチ狂ったの」と、テレ笑いの森田さん。かわいいですね〜〜、と連発すると「かわいいって言われるのがいちばんテレるんだよ」。でも、どうしても1枚欲しくなって、小降りのものをいくつか並べて迷っていると、遅れて来た彼が「これがいいんじゃない？」と選んだのは、このいちばん大きなうつわ。そうか、そうだよね。こういう個性的なうつわは、どうせならどんと存在感がある方がいいに違いない。
そうして、わが家に来た森田さんのボウルは大正解。大盛りのパスタもサラダも元気に映えます。人生の先輩である森田さんが、こんな笑顔とパワーをくれるうつわを作り続けていてくれると、なんだかとても安心してわたしも頑張れる気がします。
いつか、こんな森田さんのうつわで催しを開けたらなあ。。なんて、思ってます。
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