ベランダのレモン。

レモンの木が欲しかったのです。以前、お客さまがレモンの木を持っていて、今年いくつ成ったと話しているのを聞いて、なんだかとても素敵に思えたのです。
その方は通販で買ったと言ってらしたけれど、ずぼらなわたしはそこまではせず、すぐに探すこともせず時間が経っていたのですが、初秋のころ、母と時折行く園芸店で小さな木を見つけ、ふと買ってしまったのでした。
木には最初から青いレモンが３つ。「来年も実が付きますか？」と、いかにも草木を愛しているという表情のお店のお兄さんに聞いてみると「付きます」と、きっぱり。それも、普通に育てていればと、いかにも簡単そう。それでもこんな立派な実が自然になるとは半信半疑。でも、どこかで期待を秘めて連れて帰って来たのです。
青い実を、ほんとは早くもいでしまった方が木のためにはいいんだろうな、と思ったけれど忍びなく、そのままにしておいても実はいつまでも青いまま。この実、黄色くならないのかな？そう言えば、スーパーに時折、青いレモンも売っているな。なんて、納得し始めたころ、レモンはおもむろに黄色くなりました。
ひとつもいで使ってみたら、ジューシーでやさしい味わい。こんなのが毎年成ったらどんなに嬉しいでしょう。元気で育ってね。ベランダのレモンに、毎朝、ご機嫌伺いしています。