明日から、梅本勇さんの個展です。 |

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2020年 03月 20日
さて、明日から土岐の作家、梅本勇さんの個展です。
PARTYでは、初個展。 コロナウォルスの憂鬱を吹き飛ばすような春色のうつわたちが届いています。 梅本さんのうつわと出会ったのはもう何年前でしょう。 毎年たのしみな益子の陶器市。駐車場に車を止めて歩き始めて間もなく、テントの並ぶ広場ではない場所にポツンと店開きしていた若い作家さん。いつも店で扱ううつわとも、いつも家の食卓に並ぶうつわとも毛色が違っていたけれど、綺麗だねと手に取って水色の小鉢をひとつ選んでその場を過ぎたのだけど「いつもと違ううつわ」に惹かれた自分のモチベーションと、名刺を渡してくれた言葉少なだけどひたむきな印象の梅本勇という作家さんがずっと心に残っていたのでした。 が、以来、陶器市で見かけることもなくなり、と、思ったら、じつはいつもスルーしてしまう共販センターの狸のエリアにいたそうなのですが、きっかけのないまま数年が過ぎやっとお願いできたのが去年の初夏の「小鉢展」。ちょうど高知に行く予定があったので、通り道ではないけれど、少し寄り道をして土岐に回り、梅本さんの工房を訪ねることにしました。 夜行バスで高知から名古屋に着いて土岐市に向かったからちょっと早い時間になったけれど、駅まで迎えに駆けつけてくれた梅本さん。連れて行ってくれた工房は、え?という大きな建物で、使わなくなった製陶所を何人かでシェアして使っているらしい。と言っても、本業でやっている人は少ないらしく、概ねそのだだっ広い工房に彼ひとりのことが多いようで、その日もくるくると建物中を案内してくれて(庭では養蜂をしている人もいる)、いったいどれが梅本さんの窯?なんて聞いてしまったのだけど、彼がいま使っているのは電気とガス。 梅本勇さんは、徳島生まれ。 学校で建築を学び、設計の会社に就職したものの、より幅広いアートを学びたいとスロバキアに留学。そこで出会った陶芸の色に魅了され、帰国後、オブジェなど制作していたけれど、やがて、釉の美しさがより引き立つうつわの道へ。 以来、気が遠くなるほどのテストピースと向かい合い、唯一無二の色の世界を求めて試行錯誤を重ねてきました。 工房訪問もそこそこに、奥さん(すご〜く若く見えるけど梅本さんは妻帯者)の実家である製陶所や、射込みの工場、熊谷陶料など、矢継ぎ早に案内してもらい、いやいやそんなつもりじゃなかった、梅本さんの工房訪問だけで十分だったのだけどと思いつつ、どこも珍しく、とりわけ、おびただしい種類の磁土陶土とともに釉薬も扱う熊谷陶料さんでは原料から釉を作る工程も見学させていただき勉強になり、そうか梅本さんにとってここは尽きない興味の宝庫なんだなと推察し、そしてどこへ行っても「勇くん」と年上のプロフェッショナルたちから愛されているように見えるのは、その不器用なまでに一途な人となりゆえだなと納得した半日でした。 ![]() 土岐の後、益子の陶器市の狸のそばのテントでまた勇くんに会いました。 そのときに買ったのが最近インスタにあげている紺のフラットプレート。 どれもこれもが一期一会と思うので、気にいるとどうしても欲しくなってしまいます。 そのとき作品についての雑談をして、思いついたことを言うとすぐにメモメモとノートをって、小鉢展のとき、それを生かして素敵なうつわを作ってくれました。 目にした美しいものにインスピレーションを受け、いつも失敗を恐れずチャレンジして、発見をして、どこを目指しているのか迷いつつ、作り続けてどんどん変化して、新しい表情を見せてくれる梅本さん。出会ったときと、その次、一昨年の陶ISMであったとき、去年の陶器市、吉祥寺mistoさんでの個展、その都度、違う表情を見せる梅本さん。 今回の個展は、会期と大まかな点数以外、敢えてほぼ打ち合わせはしなかったので、少しドキドキと搬入を待ったのですが、蓋を開けてみると期待以上の作品たちでした。中には拙いもの、発展途上のものもあるけれど、欲しくなるものもたくさんあって、いや、これまで見た中でいちばんいい。と、店主は思っています。
by utsuwa-party
| 2020-03-20 17:12
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