長野大輔さんの梨灰釉の酒器。 |
長野大輔さんのうつわと出会ったのは一昨年のPond Galleryさんでの個展でした。
会期も終わりに近くて長野さんには会えなかったけど、いくつかあった酒器に惹かれ、いつか酒器展にお願いしたいなと思っていました。
去年のお正月の酒器展の後、新しいメンバーを探すことになって、勇んで連絡したところ、「酒器は好きです、つくるのもつかうのも」と快諾してくれました。
そのすぐ後に広川絵麻ちゃんと個展の打ち合わせをするために高知に行くことになり、そうか高知なら長野さんに会えるかもと連絡するとOKで、絵麻ちゃんと打ち合わせしたあとに一緒に長野さんの薪窯を見学に行ったわけです。
長野さんは高知で農業をしながら作陶しています。
と、その情報ありきで長野さんに会うと誰もが驚くように、わたしもちょっとごつくて豪放磊落なイメージを描いてたら、小柄なシティボーイ(と言ったのは絵麻ちゃん)で繊細な雰囲気の人でした。
長野さんはおうちをはじめ、ご親戚にも農家が多いようで、焼きものに使う木灰は多くがそこから調達されます。
この2枚の写真はどれも梨灰のもの。
ものやわらかで上品な色合いが魅力です。
薪窯ならではの変化の激しいうつわから、こうした物静かで使い飽きない表情のものまで、そのキャパの広さも長野さんの魅力だと思います。
上の梨灰釉徳利 径83×高さ110mm 6600円
梨灰釉ぐいのみ 径65×高さ40mm 4400円
上の徳利より少し濃い発色の片口とぐいのみ。
梨灰釉片口 径155(口まで入れて180)×110×高さ80mm 8800円
梨灰釉ぐいのみ(左) 径70×高さ50mm 4400円
梨灰釉ぐいのみ(手前) 径80×高さ50mm 4400円
それにしても、私事ですが初日前日の搬入日、急遽病院に行かなくてはならなくなって恐ろしく待たされ焦っていたとき、助っ人に来てくれた長野さん。せっかく高知から早めに来たからには行きたいところもあったでしょうに、レギュラー助っ人のTくんとふたりでわたしが帰る前にすっかり荷解きして、手際よく設営を手伝って、いやほとんどやってくれました。
高知に行った時から、いえ、メッセージでやりとりしていた時から思っていたけど(迎えを申し出てくれたり(これは絵麻ちゃんが迎えに来てくれたけど)、いい飲み屋を教えてくれたり(そこか)、絵麻ちゃんが長野さんとの話に夢中になっている時、抱いていた赤ちゃんのソックスが下がっているのをなにげなく直してあげたり、あれやこれやの質問に本当に丁寧に答えてくれたり)、長野さん、ほんとにいいやつです。
荷物に入れてくれた文旦をきれいに剥いてくれている長野さん。
酒器展
1月11日(土)~ 24日(金)
(20日休み)
午前11時〜午後6時 (最終日5時まで)
会期中無休
稲村真耶、小泉敦信、芳賀龍一
長谷川奈津、八田亨、長野大輔
特別出品 富山孝一
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