さて、今週金曜18日からは、毎年5月恒例となったicuraさんの木のテーブルウェアの展示です。
3人展、2人展で3回やっていただいたあと、個展になって今回で5回目。
これまでご実家の一角にあった工房が、去年移転して、このGW、おつきあい8年目にして初めて見学に出かけました。
工房icuraがあるのは知多半島。常滑と近いけど、ちょっと電車の線が違う武豊町という町です。ご実家の離れでスタートした工房ですが、移転したのはそこからほど近い、以前は自動車の整備に使われていた大きな建物。がらんとした体育館のようなそこを筒井さんはコツコツひとりで2階のある工房に作り替えてしまいました。
去年、個展のとき、新しい工房にエレベーターを付けた話を聞いて、エレベーターって自分で付けられるの?と、驚いて笑っちゃったのですが、いやいや、それどころではありません。作業ごとに別れた部屋、しっかりとした2階の床(1階の天井)、断熱材の入った天井と壁、明るい窓、階段、そして、まだ制作途中のアイランドキッチン。それらのすべてがicuraちゃんの作品です。
工房に着いて、まず驚いたのは資材置き場。おもに岐阜の材木屋さんから丸太で買って製材してもらっているという長い板の桜とクルミがが山のように。それでも、木を伐採できるのは木が水を上げるのを休んでいる春と秋に限られているし、製材すると亀裂などのあるものが多いから、大きなお皿が取れるものはほんのわずか。だから、icuraちゃんの目からは「これでも少ない」そうなのです。
作業しやすいよう区切られた部屋のいくつかでは、GWにも関わらず、3人のスタッフの方がせっせとお仕事してました。
こちらは、大まかに切った木をグラインダーでそれぞれのかたちにして行く部屋。旋盤を使わないicura工房では、写真左の板でサイズを合わせつつ、切ったり彫ったりして行きます。
こちら、カッティングボードの持ち手の部分を彫って線を付けているところ。
スプーンのすくう部分を彫るのは、新人さんの最初の仕事。
こちらは、裏の資材置き場から持って来た木を最初にカットするところ。
つなぎのお皿や箸置きなど、違う木を継ぎ合わせて作る作品は、接着したあとこの道具で抑えておきます。
新作です!大きめのだ円皿。
これが話題のエレベーター。2階のストック置き場から荷造りした作品を下ろしたり、上げたりするのにとても便利。人が乗っても大丈夫なんだそうです。
思わず歓声をあげてしまった2階の「休憩室」。
広々として日当り良好。と思ったら「昨日、そこの窓を開けたんです」。
高い場所の横長の明り取り。昨日、外からフォークリフトを使って開けて、サッシを付けたんだそうです。欲しいのは、一家にひとり、icuraちゃん。
そして、何よりうらやましいアイランドキッチン。シンクと蛇口だけ買って、あとはもちろんハンドメイド。
壁には、みんなの作業工程表が貼ってあります。
欲しいときに買い足しのできる、日常の木のうつわを目指すicura工房。シンプルで使いやすくて、心のこもったうつわやカトラリーたちが今年ももうすぐやってきます。初日から3日間、icuraちゃんも在店です。ぜひお出かけくださいね!
筒井さんと、奥さんの舞ちゃんと記念撮影。
最後に、セントレアの見える公園に連れて行ってもらいました。
ちょうど飛行機が降りて来るところ。見えるかな?