さて、高田谷将宏展、最後のブログ。
高田谷さんのうつわたちは、どれも使い込むうち変化するそうです。
緑釉は鮮やかに、釉が薄い焼き締め風はしっとりと、黄色っぽいのは黄色が明るく。
これは、高田谷さんが家で使っているオーバルのトレイ。
最初「かさかさのお肌」が、お料理を盛って使い込むほどしっとり美肌になるという、見本に持って来てくれました。
「焼きものをはじめたころは、変化するのがあまり好きじゃなかったんです」と高田谷さん。最初から完成度が高くてそのまま変化しないのがいいなと思っていたけれど、だんだん変化が面白くなって来た。と、今回は在店中、お客さまに嬉しげに「使うと変化します」と繰り返してました。
出会ったときの完成度より、使うとどうなるかにたのしみとか、育てるのが嬉しい、とか。作り手も、使い手も、そういうのをほんとにうつわに「はまる」って言うんだな。って思います。
これは、育てがいありそうなかさかさの4寸鉢。
径140×高さ45mm 2700円
ぐるぐるっと櫛目のある6寸皿。径185×高さ35mm 3240円淡いグリーンの発色がやさしい6寸皿。径180×高さ35mm 3240円
さて、会期もあと1時間。
わたしはどの子を育てるかな。