やきものの散歩道。 |
本当はこんなに個展直前の慌ただしいときにお邪魔してはいけなかったのですが、それまで何かと時間が取れず、押し詰まっての訪問になったのです。
とはいえ、いつものんびりとした鶴見さんのこと、のどかな表情で迎えてくれて、個展の作品、まだ全然出来てないんです。いま、窯に入ってるけど、どのくらいうまくできるかなあ、と、ドキドキさせることを言いながら、美味しいコーヒーを入れてくれました。あまり長居も悪いので、鶴見さんとは味噌煮込みうどんを食べに行って別れ(あまり外食をしない鶴見さんは常滑に来てから2度目、わたしは「本場」では初体験の味噌煮込みうどん)、次の目的地であった金成潤子さんの仕事場を、潤子さんに迎えに来てもらって訪問。それから、これからお願いしたい作家さんの角掛政志さんの仕事場を訪ね、順調に今回の目的を果しました。
「駅まで送ります」と、角掛さんがクルマを出してくれたけれど、ふと気付くと引き上げるにはちょっと惜しい、まだ日の高い早い時刻。そういえば、いつも作家さんに会うだけで、常滑の町というのをゆっくり歩いたことなかったな、と、途中、「やきものの散歩道」で降ろしてもらうことにしました。
常滑は日本の六古窯に数えられるやきものの町。急須や湯飲みなどの茶器のほか、土管や鉢、瓶などの産地として知られたところです。
「やきものの散歩道」は、細い曲がりくねった道に黒いすすけた塀の家々が立ち並び、ところどころ窯として、またギャラリーとして再生されて観光客を迎え入れています。
途中、量産体制全盛期の面影を残す、10本の煙突を持つ巨大な登り窯や土管や瓶を埋め混んで坂の崩れを防いでいる土管坂などがあり、散歩の興味は尽きません。
途中、お店やさんを覗きつつ、ぶらりぶらり。1.5kmほどのコースを飽きることなく制覇して、歩いて常滑の駅に。万博の駆け込み混雑に沸く名古屋駅を通って東京への帰途についたのでした。



PARTYのHPに戻る