渡辺桂子さんのうつわ。 |
ほんとは、届いたのは8月下旬のこと。でも、何やかんやと慌ただしくてHPでのご紹介がすっかり遅れてしまいました。
渡辺さんのうつわに出会ったのは、5月の益子のお祭りのとき。とても全部は見切れないほどたくさんの作家さんのうつわが並ぶ益子の陶器市。なんとなく、魅力ある作家さんはメイン通りではなくちょっと奥まった広場などに隠れていそうな気がして、裏道裏道覗いていたら、その一角にひときわ目を引く黒っぽいうつわたちが並んでいました。
吸い寄せられるように近くに行くと、プリミティブでいてとってもモダン。斬新でいてとてもシック。ピーカンに晴れた原っぱに似あうような似合わないような素敵なうつわたちでした。店番をしていた男の子に「作者」ですか?と聞くと作者は女性でいま席をはずしているとのこと。残念だったけど少し先を急いでいたから、お名前と連絡先だけ聞いて、縞の舟形のうつわをひとつ求めてその場をあとにしたのでした。
その日は、笠間にまわって一泊。翌日、帰ってさっそくいそいそ「トマトとタマネギのサラダ」を盛ってみたら、やっぱり素敵。何気ないいつもの普通のメニューが、ちょっと新鮮に「かっこよく」見えます。
細長いかたちは我が家の小さな食器棚にしまいにくくて、やむなく背伸びしないと届かないてっぺんに居場所が決まりました。それでも、それからひんぱんに、とりわけおもてなしやのんびりできる夜などの、ちょっととっておきの気分のときに「あ、これにしよう」と登場するのがこのうつわ。レタス炒め、赤や黄のピーマンの入ったラタトウィユ、夏の定番、ゴーヤチャンプルまで、渡辺ワールドのマジックでなにやらお洒落なお料理に。
というわけで、帰って間もなくさっそく渡辺さんに電話でうつわの制作をお願いして、待ちに待って出来上がって来たのが8月のことでした。
ようやくselectionのページ にアップできました。ご覧なってくださいね!