2015年 11月 23日
深田容子さんの暮らしとうつわたち。 |
初めて個展をやっていただいて以来、3度目。久しぶりの訪問で、以前は家もまばらだったあたりもずいぶん建て込んで来ていたけれど、高台の端にある深田さんの家から臨む町の眺望は、相変わらず深呼吸したくなる気持ちよさ。
部屋と部屋の仕切りが最低限で風通しよく、キッチンも、リビングも、お風呂も、ひろびろとした風景に向かって開かれた深田さんの家は、わたしにとってほとんど理想型。
この憧れともいえる住まいで、深田さんはダンナさまと息子さんと、もう老犬のなつめと一緒に暮らし、うつわを作っています。
玄関を入って一階が彼女の仕事場。町を見渡すこの工房から、素敵な作品が生まれます。
丁寧に選ばれたものたちが、深田さんの暮らしを彩っています。
洋裁は人に頼まれるほどの腕前。
深田さんが動きやすいようにと、コンパクトだけどすごくよく考えられたキッチン。
ここにもあれこれ、心惹かれる道具たちが。
いくつもの土鍋は、フル稼働。
ごはん焚きは、ごはん好きのご主人のため、あれこれ試行錯誤した結果、いまは最初火にかけて、それからレンジに入れて焚き上げる方法に落ち着いたそう。
「そうすると早いし、お米がもちもちになるんです。」
え〜〜、土鍋をレンジに入れちゃうの?ちょっとやってみたい、けど、ちょっと怖い。
カボチャがごろごろ入った手づくりのカボチャプリンをご馳走になりました。
このお皿、それだけで見るとすご〜〜くシブくて地味だけど、盛るとすごくカッコいい。
感動して、個展の時にも出してねとお願いしました。
さて、この時、打ち合わせした作品たちが、昨日、搬入第一弾で届きました。
約束通り、プリンの黒鉄釉もいろいろなサイズでできてきました。
今回は、深田さんの原点ともいえる黄粉引きを敢えてメインのひとつにしました。
子育ての大変な時期から少し落ち着いたいま、あらためて初心に返ってという気持ちの現れです。
わたしが最初に深田さんのうつわに釘付けになったのもこの色で、そのとき買ったうつわはいまも愛用しています。
懐かしい色だね、と言いながら、今年のDMに決めました。
そして、こちらも深田さんならではの色、グレイ粉引き。
あたたかで美しいフォルムのリム皿は、彼女の真骨頂だと思います。
やさしいかたちのリム鉢はこれからの季節、シチューに、ポトフに、ロールキャベツに、リゾットに。思い浮かべただけでも、気持ちが温もります。
新しく取り組んでいる飴釉のうつわ。お料理がとても引き立ちそう。
たっぷりとしたマグカップ。
そして、深田さんといえば、土鍋や耐熱のうつわたち。
わが家でもちょっと深めのお鍋を、ポトフに、シチューに、鍋物にと気に入って使っているけれど、今度はもう少し小さいサイズも欲しいなあ。でも、きっと残らないな〜。
そして、20日、第2弾、青いうつわや片手鍋など、また新しいアイテムの搬入があって、21日の初日を迎えます。21日、22日は深田さんも在店です。ぜひぜひいらしてくださいね!!
by utsuwa-party
| 2015-11-23 14:06