こくぼさんのあんみつから。 |
そもそもあんみつというものにけっこう愛着があるのは、いつも思い出の中にある食べ物だからかも知れません。
渋谷駅があんなに立派になる前は、井の頭線のガード下に不二家があって、いつも通りがかるたび、あんみつを買おうかどうしようか迷ったものでした。食欲旺盛な中学時代は(いまでもか)、いまもある渋谷の美奈津という甘味やさんで、あんみつとところてんを頼むのが定番でした。もっと幼いころは、洋裁をやっていた母に連れられてよく渋谷の生地やさんに出かけたものですが、ときどき連れて行ってもらった釜飯と甘味の店で、優柔不断だったわたしが注文が決まらずにいると、怒った母が独断で「○○釜飯とあんみつ!」ときっぱり頼むのでした。あのとき、釜飯はふたりでシェアしたのかな?
いずれにしても、まだ母も若く食欲旺盛だったんだな。もっとも母にそんな話をしても、そんなことあった?と笑うばかり。
今日はひさびさに買ったあんみつに、ふとそんなことを思い出したことでした。

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