2015年 03月 18日
大野木工のこどものうつわ。 |

今日は大野木工のカップと主菜皿をオンラインショップに追加しました。

大野木工は、岩手県でも青森に近い九戸郡洋野町大野にあります。
夏、太平洋から吹く冷たい風「ヤマセ」に見舞われるこの土地では、農作物を作ることが難しく、かつて生活は出稼ぎに頼らざるを得なかったそうです。
「家族と一緒に暮らしたい」。その願いを受けて、亡くなった工業デザイナーの秋岡芳夫さんが提唱したのが、地域の資源に根ざしたモノ作り。1980年から始まったその試みのひとつに、地元の木材を素材とした木工品作りがありました。
「地域の素材を生かし、地域の人が作ったものを、地域の暮らしに生かす」という理念のもとにスタートした大野木工は、最初に作った保育食器を村内のこどもたちの学校給食器にしたそうです。
アルマイト食器に慣れたこどもたちは当初、木の食器も無造作に傷つけたり、壊したりしていましたが、根気よく直し続けるうち、こどもたちの間に「壊れるから、大切に扱う」という気持ちが芽生え破損が激減していったそうです。
大野木工の保育食器は、こうして毎日の給食に使われ、現場の先生の声にも耳を傾けながら、改良を重ねられてきました。使いやすいかたちはもちろん、安全な塗料を木の中まで浸透させるプリポリマー塗装など、より丈夫にする工夫もされ、いまでは、北海道から沖縄まで全国の幼稚園、保育園で愛用されているそうです。
大野木工はひとつの工房ではなく、個人の小さな工房が大野木工というブランドのもとに共通の規格のモノを作っていて、PARTYでは、林郷亨さんの営む「みのり工房」で作られた保育食器をいただいています。木工の人のお名前が「林郷さん」?!できすぎ、と思ったけれど、林郷さんの祖先が最初に名字を考えたとき、大野村がゆたかな林の郷だったからかも知れません。
実直で繊細な仕事をされる林郷さん。
うつわの箱に入ったしおりには「生まれ育った『おおの』の地で、木と向き合い、モノ作りに取り組んでいます。みなさまの暮らしの豊かさに役立つことを願っております。
日常の中のちょっとした「こんなのいいな」をお聞かせください。
ほんの少しでもお役に立てることがあるかも知れません」と書いてあります。
使う人のことを思いながら、せっせと木を削る林郷さんの姿が目に浮かびます。
by utsuwa-party
| 2015-03-18 18:41






