青木さんが亡くなりました。 |
先週、長谷川奈津さんから青木さんが倒れ、危ない状態であると知らされてからも、それでも、またいつか「まったく、いつも驚かせるのだから」と笑って青木さんと話せる日が来ることを、信じて疑いませんでした。夕べ、藤野のご自宅に会いに伺っても、まだあの饒舌な青木さんの声がもう聞けないなどとは信じられない思いです。
住まいのとなりの仕事場では、奈津さんをはじめ、若い人たちがさっき窯出しをしたという薪窯のつぼやそば猪口を囲んで仕上げをしようとていました。周囲には焼き上がったうつわや素焼きが所狭しと並べられ、庭には窯焚きの薪がおびただしく積まれ、道半ばで逝った青木さんの思いを語っていました。
陶芸家として、人間として敬愛する人でした。いつもとどまることなく挑むようにうつわを作り続けていた青木さん。次を、またその次を、そしてまたその先の青木さんを見たかった。その熱意ある仕事ぶりで、わたしたちを勇気づけ続けてて欲しかった。
まだまだ「ご冥福を」などという気持ちにはなれません。でも、今夜はお通夜です。