週末から「文具展」です! |

11月3日(土)から、PARTY初の書の道具の催し「文具展」が始まります。
そもそも、ことの発端は遡ること1年半前、震災の直後に開いた「文具展」。このときは木工や皮革、布の作家さんによるデスク回りの文房具の催しでしたが、そのときに何人もの方に「書の道具はやらないのですか」と言われたがそもそもの始まり。
書の道具…。そうか。思えば、中国や朝鮮の古い陶磁の展覧会では、魅力的な書の道具がよく見られます。水滴、文鎮、筆架、筆筒…。それをいまの素敵な作り手に作ってもらえたら、どんなにたのしいことでしょう。思い立ったらワクワクして、何人かの方に相談したところ,やってみますと即答してくれた人、首をかしげつつ引き受けてくれた人、なんとか、7人の作家さんが参加してくれることになりました。
けれど、作家さんたちに無理を言ってスタートした企画ながら,わたしも書への造詣もなく、道具の使い勝手や常識などもわからない。書をされる方から見てどうかしら…と不安になりかけたとき「いいんじゃないですか?」と言ってくれたのが照井壮さん。
「この催しで,書になじみのなかった人にも興味を持ってもらうきっかけになれば。そう思って作っています」。
そうですよね!
本当に「書」どころか、手書きの文字を書くことが少なくなったこのごろだから、書の道具?へ〜〜、と見ていただいて、おもしろがっていただけるだけで嬉しい。使ってみたいなと思ってもらえれば大成功。なにより作り手もお客さまも、たのしい催しになればいちばん。と、すっかり気持がラクになり、ふたたびワクワク準備に取り組みました。
作家さんにも「遊んでくださいね」とお願いしたものの、実際には初めてのことで機能性も必要なもの、みなさん試行錯誤で苦労していただいたことと思います。でも、「作り始めたらたのしくなって」と言ってくれた清水なお子さんなど、聞くとホッとしつつ、そうやって思いついたことをかたちにしてくれる作り手がいることをあらためてとてもありがたく思いました。
上の写真は、中尾雅昭さんが作ってくれたペンギンの水滴。
思わず笑って、さらに肩の力が抜けました。
DMの「文具展」の文字は、以前からPARTYにいらしてくれている若いお客さまが、いま、書に没頭していると伺って書いていただきました。会期中には、彼女とそのお仲間の作品が壁面を飾ってくれます。
そんなこんなで、たくさんの方の協力で間近に迫った文具展。はからずも文化の日のスタートです。お散歩がてら、ぜひぜひ、ご覧にいらしてくださいね!
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