2012年 05月 16日
広川絵麻ちゃん。 |
明後日から「中鉢展」。
2日前までにと早めにお願いしていた搬入も、4人が揃って、あとは夜便の二人を待つばかり。
PARTYに欠かせないレギュラーとも言える顔ぶれの中で、今回、唯一、初参加してくれたのが広川絵麻さん。高知生まれで、現在も高知在住。沖縄県立芸大を出て、多治見の意匠研究所を経て「パン屋でアルバイトしながら」制作をはじめ、2005年から2010年までの5年間、小野哲平さんのお手伝いをしながら学んだという、経歴を見ただけでガッツを感じる若手です。プロフィールの中にわざわざ「パン屋でバイト」が書いてあるのは、きっと彼女にとって大切なことなんだな。
わたしが絵麻ちゃんと初めて会ったのは去年の1月。ちょうど、Zakkaでの田谷直子さんとのふたり展のため上京していた絵麻ちゃんがPARTYの酒器展を見に来てくれたのが最初。
小野さん仕込み(?)の力強い作品は、それ以前にも拝見していたけれど、朝、店の前で、高知に帰る荷物の上に座って開店を待ってたその女の子が、陶芸家、絵麻ちゃんだったとは。
そして、何やら独り言のようにつぶやきながら熱心に酒器を見ている彼女のことを「な〜んか天然で面白い子だなあ」と感心してみていたのですが、以来、目にするたび、その作品は存在感を増し、ぜひぜひお願いしたいと思いが募り、今回、参加してもらうことになりました。
実際、仕事のやり取りをはじめると、ひょうひょうと見えた絵麻ちゃんは、じつは真面目でひたむきで礼儀正しい人でした。出品数など、きちんと確認し(実際にはもっと沢山送ってくれたけれど)、どうしても在店しに来れないと残念がって、ていねいにお詫びのお手紙をくれ、誰より早く荷物が届いて、その中にはわたしの要望に応え、細かく土や釉薬の説明を付けていてくれました。
しかし、心遣いは細やかながら、その作品の印象は奔放でダイナミック。
思わず「カッコいいなあ」と見とれてしまうものから、荷物の上に座っていた男の子みたいな彼女そのままに素朴な魅力のものなどなど、元気いっぱいの鉢たちに思わず笑みがこぼれます。
さて、残り二人の荷物も届きました。これから再び腕まくり!
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by utsuwa-party
| 2012-05-16 18:36