高峰秀子サン。 |
スクリーンで出演作をたくさん見た世代じゃないけれど、高峰秀子さんという女優さんの顔立ちが好きで、あるとき「わたしの渡世日記」という随筆を読んでその聡明さにびっくりして、素敵な人だと憧れていたのですが、亡くなって一年が過ぎたいま、その潔よくも心配りに満ちた生き方、シンプルにして、ていねいな暮らしぶりが注目され、本屋さんに行くとコーナーができています。それで、再び、著作や関連本を立て続けに読んだりしているのですが、その一冊がこの「台所のオーケストラ」。
日々の暮らしから生まれたレシピ本とも言えるもので、きわめてシンプルながら素材の持ち味や旬の香りを生かしたお料理ばかり。写真が付いてるわけではないのに、読むはじからイメージが浮かんでゴクリと喉が鳴り、今夜にも作ってみたくなります。これぞ家庭料理の心髄。
というわけで、昨日の朝、さっそく試した「水菜と油揚げの鍋」。
お吸い物程度に味付けした鍋に、切った水菜と油揚げを入れてさっと火を通すだけ。「もしも腰の強い「つくね芋」があったら」擦りおろして、箸でちぎりながら鍋に入れ、ふわっと浮き上がったところを食べると「シコシコ、トロリと夢のよう」と書いてあったのでやってみたくなり、つくね芋がなかったので山芋にしたら、思いのほか腰が無くてデヘッとへたってしまったけれど、それなりにとても美味しくいただきました!お肉もお魚も無くたって、こんなにうまいお鍋ができるんだね。
あ、食べるときには削り節をパラリとかけます。
サイドメニューは、納豆。ワサビ菜をさっと湯通しして出汁醤油に一晩つけたもの。スーパーで安かった、広くて薄い葉の山東菜を塩麹で一夜漬けにしたもの。そして、静岡在住、田宮亜紀ちゃんにもらった絶品のマグロの角煮煮。
今日は、カクテイシンコクに行くため、早く出たかったのでスピーディににゅう麺。出始めの菜の花と、焼いた本しめじ、とうふちくわなど乗せました。
副菜の中華冷ややっこも高峰秀子さんレシピ。朝だから、ニンニクが入れられなくって残念でした。
それにても、本しめじくん、どうしてキミはそんなにかわいいかたちなの?
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