ドイツに、行って来ました。 |
今年84才の母が、今年でパスポートが切れるから「もう、この年で更新はしないわ」ということで「最後の海外旅行」のお伴です。
60代後半から70代にかけて、女学校の仲間たちとしばしば海外ツアーに出かけた母は、駆け足ながらヨーロッパのかなりのエリアは制覇したけれど「ドイツは行っていないのよね」。という訳で、定番のロマンティック街道を中心に、なるべく負担のかからないコースをと選びに選び、わたしが企画展のないこの時期に旅立つことにしたのです。
自分では、なかなかベクトルの向かないドイツですが、行って見ればやはり美しく興味深く、次第に愛着も湧き、過ぎてみれば、あっという間の一週間ほどでした。
画像はロマンティック街道の起点であリ、旅の出発点でもあったヴィッツブルグ。見渡す限りの中世の街並。ではあるけれど、じつは第二次世界大戦でほとんどが消失し、それからこつこつと復元されたもの。今回は、世界遺産を巡るツアーであったので、なおさら中世の面影を残す街並みを訪ねることになったのですが、その多くがそんな風に廃墟から復旧されたものと知り、同じ戦争の敗北から立ち直るとき、本来の文化とまったく異なった街並みを作り上げた日本人との、自国文化への思いの差を感じざるを得ませんでした。
いずれにしても、ただリフレッシュというだけでなく、自分の立ち位置をあらためて見直すにも、ときに、いまいる場所を離れてみることは大事なのだと、内外問わず、旅するごとに思います。
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