2010年 08月 31日
ひとりごはん。 |
ふたりの息子さんが独立したお客さまに、久しぶりでにお目にかかったら、ここ2年、年にひと月、韓国に語学留学しているとのこと。韓流にハマってしまったわけではまったくなく、韓国文化に心酔したわけでもなくて、純粋にハングル語に興味を持ってのことですが、そのひと月は一人暮らし。
「授業のあと、デパ地下に寄って帰るんだけど、何が嬉しいって、自分だけのために冷蔵庫を開けるのよ!」
若くして結婚して子育てをして、ご家族だけでなくご主人の会社の部下のおもてなし、いまもしばしばお孫さんの世話などで、つねに誰かのために冷蔵庫を開けお料理をして来た彼女。なるほど〜と、その言葉は衝撃的でした。
わたしは一人暮らしもして来たし、子供もなかったから、自分のために冷蔵庫を開けて、自分のためにお料理するとう気ままな生活もずいぶんして来ました。いまは平日は店の上に住む、年取った母の手料理を食べ、週末は相棒と過ごすので、ひとりの食事はめっきり減ったけど、それでも月に数回はひとりごはんの日があります。じつのとこ、たしかにそういうときはちょっとワクワク。
母の作ってくれるごはんは美味しく感謝だし、食べてくれる人がいるごはんを作るのは嬉しいけれど、たま〜〜のひとりごはんは特別な開放感。
手抜きして好きなものを買って帰ってもいいし、冷蔵庫の中身を思いつくまま組み合わせて、妙なもの作っても「失敗!」とがっかりするのは自分だけ。時には冒険が思いがけない美味しさになってひとりで感動してみたり。(こういうのを再現してみてもたいていうまく行かない。思いつきの目分量だから)
腹ぺこで待っている人がいなければ、アイロン掛けや気になる家事を済ませてのんびりごはんにできるし、写真を撮りたいときは、あ、このうつわ違ったと思えば他のに変えてまた撮ったり。
お料理が多少冷めても、まいっか。。
でも、いつもそういう日ばかりじゃつまらないのは、一人暮らしの経験上、よく知ってます。
どっちもあるというのが、いちばん贅沢。
ということで、上はひとりごはんのときの鶏のグリル。冷凍庫で凍ってた鶏肉に塩とお酒をふって魚焼きグリルで焼いただけ。盛った写真を撮りたくて、お皿を選ぶのに10分は悩んで、結局、中尾さんのオーブン皿になったけれど、平なだ円のお皿なんかがあるといいなと思い、翌日、中尾さんに電話して相談して、トライしていただくことになりました。こういうときに、こういうお皿が欲しい!のアイデアが出たりします。
パスタは、いつからかの残りもののタラコと長芋。
中尾さんの黄色いお皿は、ひとりのときも食卓を華やかにしてくれます。
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by utsuwa-party
| 2010-08-31 15:41