2010年 08月 25日
浄法寺。1日目。 |
東京から朝いちばんの東北新幹線「はやて」で3時間。二戸駅でレンタカーを借りて30分。漆の里、浄法寺町に着きます。
国産漆の7割を産するこの町を、初めて訪ねたのは去年の9月。このときは「こどものうつわ展」に出品していただいている大野木工を訪ね、帰りのほんのわずかな時間、浄法寺を案内していただいたのですが、今回の目的は木から漆を採取する「漆掻き」の見学。浄法寺を目指す旅です。
まずは一路「滴生舎」へ。ここは漆器の展示販売をするだけでなく、人材の育成、広く漆への魅力を伝えるための広報など、浄法寺漆の未来を見据えたさまざまな活動の拠点です。
玉山さんの工房は、浄法寺からクルマで1時間ほどの大野木工のすぐそば。それでPARTYのことを知っていてくださったようです。
いたって気さくでざっくばらんな玉山さんと小田島さんと漆についてのあれやこれや、わたしにとってはとても勉強になった雑談のひとときでした。
納品に出かけるという玉山さんを見送って、滴生舎のギャラリーをゆっくりと見学し、午後からはひとりクルマで40分ほどの安比漆器工房を見に。
じつは,当初、同行するはずだった相棒がこの日、朝から東京での仕事が入り後から来ることに。
駅まで迎えに行かなければならなかった上、到着時刻も未定だったので、大野へ行くなど大きな動きができなかったのです。けれど、おかげで周辺をのんびりとドライブし、買って帰れもしないのにお野菜の直売所を覗いてその新鮮さ、安さに感動したり、再び滴生舎に戻ってギャラリーの若い女性スタッフとおしゃべりしたり、のどかな浄法寺の空気に浸ることができました。
その相棒。なんと、2時間に1本しかない二戸に停まる新幹線に乗り遅れ、八戸まで迎えに行くことに。「迎えに行くなら、盛岡より八戸が近いです。いま、民主党の政策で高速もタダだから…」。40分ぐらいです。と、こともなげな小田島さんの言葉に「じゃ、行って来ます」と気軽に出発したものの、八戸までは八戸道でインターチェンジが4つ。知らなかった!どこまで行っても目に映るのは深い緑の山々。そのうち、ナビがひと言「青森県に入りました」。そうだ、八戸は青森だ!!こちらの人の距離感ときたら!
心細さがつのるころ、ようやく八戸到着。立派な八戸駅で無事、相棒をピックアップ。山並みに日が傾く風景を見ながら再び浄法寺へ。思いがけないドライブ三昧の1日となったのでした。
おばさんの素朴なおもてなし。だけど、残念ながら言葉が半分わからない。てきぱきと調理をしていたお姉さんの方はOK。
泊まり客は私たちと、何かの工事をしに来ていた連泊の作業員の人たち3人。
ごはんは素朴ながらボリュームたっぷり。お膳の他に、フルサイズの冷麺が出て来てギブアップ。
そして、この天台荘の名物が特別に製造を許されているという自家製の「どぶろく」。
ポットになみなみと注がれてサービス。おおぶりの漆のうつわでいただくのが、おそらく昔ながらの飲み方。満腹と微酔いのうち、浄法寺の1日目が更けました。
天台荘の犬。自由気ままで、かまってくれる人が大好きな奴。
続く!
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by utsuwa-party
| 2010-08-25 20:48