2010年 07月 21日
酒器展、あと2日。 |
引き続き、酒器展の遅ればせのご紹介。
上泉さんは大ベテランの作家さん。ですが、昔も今も変わらず窯が小さくて、作品も小振りのものばかり。個展のときに、ずらりと並ぶ箸置きは圧巻です。(だって、膨大な数のひとつひとつに細工してるんですから)。
上泉さんの磁器の古ぼけた風合いが大好きで、むかし買った小さなぐい吞みは飽きることなく愛用しています。が、残念ながら今回、小さなぐい吞みの搬入はありませんでした。というのは、酒器としてしか使えないぐい吞みは需要が少なくて、お湯のみにも使い回せる「コップ」のほうが人気があるからとのこと。それでも酒器展だから、冷酒に良いような小振りのサイズをたくさん持って来てくれました。あ、納品のとき、持参して好きなものを選ばせてくれるのも上泉さんの特徴。
小さなぐい吞みがないのは残念でしたけど珍しく片口も作ってくれたし、小振りのコップはたしかに冷酒や常温のお酒にぴったりに思えたので、いろいろ選ばせていただきました。でも、4000円台はコップとしてはお高めだなあ(ぐい吞みは一般的に、嗜好品、一点もの、コレクション的な意味合いが強く、慣習的に高めのお値段設定なのですが…)、と思案していると、傍らから「ボクのは高いです」と上泉さん。こういう朴訥というかぶっきらぼうなとこが、思わずにんまりさせてくれる上泉さんらしさ。
でも、この風合い、釉薬を2種類使って出しているそうで、ひとつひとつよく見ると手間ひまかけたお仕事を思えば納得。長く飽きずに使えることを思えば、高くないかもしれません。
それにしても、細かくしのいだしのぎより、面取りの方が微妙に高いんですか?
あ、これはね、面取りに合わせて高台の中も九角形にしているから。手間かかってるの。
なるほど。
というわけで、ちょっと地味な上泉さんのコップは、今回、少々苦戦してますが、会期後もいくつか居残ってもらうつもりですので、機会があれば、見にいらしてくださいね。地道な努力の作品は、地道にアピールして行かなくちゃ。
さて、それにしても暑いです。いつもコンビニで野菜ジュースかコーヒーしか買わないのに、発作的にこんなの買っちゃいました。可愛かったから。。。ラベルをよく見ると、小さな文字で「23年ぶりに帰って来ました」。23年前に考えた人がいたんだ!それにしても、無果汁でスイカの香りを出す技術。再現できているかは微妙だけど、妙に感心してしまいました。
夏のハガキをたくさん買ったら、ポストの貯金箱が付いて来ました。
びっくり。だけど嬉しい。500円玉で5万円貯まるんだって、というわけで、今日からスタート。
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by utsuwa-party
| 2010-07-21 17:37