夏の酒器展。 |

週末から酒器展。8月は企画展をやらないので、キモチとしては今年前半を締めくくる催しです。
基本的に…というか絶対に、楽しいと思わない催しはやらないけれど、なかでも酒器展はもっともオーナーの趣味性の強い企画(笑)。前回の冬の酒器展では、ご近所の支那そばや「嚆矢」 の店主「しばちゃん」にお酒のセレクトを頼んで、初日、2日目とお客さまに呑んでいただきましたが、今回はそれに飽き足らず三茶の「糧」 まで巻き込んで、おつまみを用意してもらうことになりました。
その「糧」の店主、山口さんとしばちゃんが熱心にお酒とおつまみの相性を相談してくれているものだから、盛りつけ上手にできるかな?お客さまいらしてくれるかな?と、だんだんプレッシャーのかかるわたし。
みなさん、この週末、美味しいPARTYに遊びにいらしてくださいね。
さて、お正月の酒器展は土もののうつわや漆が中心でしたが、夏はガラスや磁器、水を通すと涼やかな焼き締めなどが主役です。
前回は、福永芳治さん、村木雄児さん、長谷川奈津さん、尾形アツシさん、川口武亮さんなどなど、個展もやってもらっていて気心知れた作り手たちばかりだったけど、今回は、この酒器展でおつきあいが始まる方がたくさん。

ガラスの鳥山高史さんは、去年、大阪に行った時、たまたまのぞいたお店でその繊細で美しいグラスに一目惚れ。いただいて帰って大切にしていたのですが、5月の倉敷のクラフトファアで会うことができ、急なお願いを。
シンプルでスタイリッシュな白磁と銅彩の水野幸一さんは、「うつわ謙心」 さんでの個展でぐい吞みを買い求め、吞み心地良さに惚れ込んで、やはり倉敷でお目にかかってお願いしました。
おふたりとも5月に出会って7月の企画への参加など、ダメもとでお願いたのですが、引き受けていただいて感謝感激。
中園晋作さんは、この3月、二階堂明弘さんらが主催した若い陶芸家たちの催し「陶ISM」見に行った時、出会ったひとり。薄くて美しいフォルムの酒器をいただいて、のちにお電話でお願いしました。

竹下鹿丸さんは、そのとき益子のギャラリーもえぎさんで個展をされていて、相棒とふたり、それぞれ酒器を求めて帰り、やはり気に入ってお電話したもの。見ず知らずの店の突然の申し出に応えていただき、ありがとうございます。
初参加していただく4人の方の他、上泉秀人さんはじつに10年ほどぶりにお願いしました。というのは、ずいぶん前にいただいた上泉さんのぐい吞みを、わたしは飽くことなく愛用しているので。骨董のようにどこか懐かしい風合いは、いつ手にしても惚れ惚れとしてしまうのです。
ただ、最近、上泉さんは小さなぐい吞みは作ってらっしゃらないとのことで、今回は小さなコップのようなかたちのものになりました。でも、お家で冷酒を呑むときにはぴったりに思います。
きのう上泉さんと鹿丸さんが直接納品にいらしてくださり、宅急便もぼつぼつ届き始め、ワクワクと荷解きをしています。氷のように涼やかな荒川さんの酒器、心やすらぐ藤塚さんの染め付けや白磁、エレガントな色みの櫻井さんのグラス…。また、明日も届く荷物が楽しみ。
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