2015年 04月 27日
村木雄児さんの窯焚きに行ってきました。 |
年に二度ほどの村木さんの薪窯焚き。数年前の初窯から続けて2度ほど伺って、その後、なかなかタイミングが合わず、今回は久しぶりの参加です。
人寄せが好きで面倒見がよくて、みんなの兄貴分のような村木さんだから、窯焚きには作家さんたちが入れ替わり立ち替わり助っ人にやってきます。いつもは一人で黙々と仕事をしている作り手たちゆえ、皆で合宿みたいに過ごし、力を合わせてひとつことに取り組む窯焚きは本当にたのしそう。
そんな中、わたしは窯焚きの戦力にはならないから炊事班での参加です。
前日の晩、帰ってあれこれ仕込みをし、朝、5合のお寿司を作って初参加の相棒といざ出発。
心配した渋滞もほとんどなくお昼前に伊豆高原の村木さんちに到着しました。
村木さんの奥さん、典子さんの用意してくれたものと持参した料理で、豪華なお昼ごはんに。ここでは、盛り皿も取り皿もごはん茶碗もお湯のみももちろんほとんど村木さん。とっても旧いもののあって、村木さんの歴史がわかります。
窯はまだ「あぶり」という低い温度で乾燥の段階。作業は忙しくないから、木工家の富山孝一さんの指導のもと、薪の木を使ってなぜか木工のワークショップが始まりました。ジャムナイフにはちみつのスプーン…。相棒は茶さじにトライ。大きな男の子たちが夢中になって、のどかな光景。
夕方から窯焚きは少しずつ佳境に入り、相棒は慣れないチェーンソーにもトライ。
たのしげに冗談を飛ばしてばかりの村木さんだけど、窯の前に立つと凄みがあってカッコいい。
日が落ちると急激に冷えて窯の前にしつらえた炉で暖をとりつつ、平松さんの持ってきてくれた背黒鰯をつまみに一杯。
窯焚きはふたり一組3班の交代制。班に入っていなかったはずの相棒だけど、なぜか村木さんと一緒に深夜のグループでがんばりました。
そして、早朝の当番は、高田谷将宏さんと富山孝一さん。
次の班には、駆けつけた竹本ゆき子さんも加わりました。
お正月にからだを壊し、やむなく酒器展を断念した平松壮さんの元気な姿を見れたのも今回、嬉しいことでした。食事制限があって自分は飲めない食べられないなのに、みんなのためにお魚を買ってきてくれたり、自分は飲めないお酒をいそいそと勧めてくれたり、朝には卵焼きを作ってくれたりと、人を喜ばすことが大好きな平松さんです。
病後、練習を重ねた厚焼き卵を大きなプロ仕様の卵焼き器で作ってくれる平松さん。
外の炉では、サバが絶妙な焼け具合。ちょっとスモーキーフレーバーでそれはもう絶品。
なんて贅沢な朝ごはん。
食後には、豆とミル持参の富山さんが美味しいコーヒーを入れてくれました。
そんな幸せな1日の合間、村木さんの仕事場脇の在庫の山にこもって探してきた三島と刷毛目、そして唐津のうつわたちを今日、
オンラインショップにアップしました。
窯焚きは私たちが引き上げた後も続き、今朝、火が止められたはずです。
9月の飯碗展の作品も入っているという窯。どうぞうまく焼き上がっていますように。
by utsuwa-party
| 2015-04-27 23:27