2013年 06月 10日
コツコツと…。 |
大塚温子・豊田雅代ふたり展4日目。
今日はちょっと二人の技法について、ご紹介。
「おばあちゃんの食器棚にあった」昭和のレトロな食器の世界を目指す大塚さんは、そのちょっとソリッドなかたちの再現に、最適な技法として鋳込みを選びました。石膏で型を作ってつくる、その方法はこちら。
かたち作るだけでも手間ひまなのに、さらに大塚さんは絵付けも大変。単に絵筆で描いているのではなく、右の花柄は最初に全体に撥水剤をかけ、絵柄の部分を彫って(線描きの部分も針のように先の尖った道具で彫って)絵の具を入れます。そのほうが、にじみがなくてうまく行くとのこと。
また、逆に今回、夏向けに作ってくれた波を思わせるブルーとグリーンのシリーズは、最初にぐるりと輪っかを描いたところを削って模様にして行きます。
いずれにしても、こつこつと根気のいる作業。
お人形さんみたいな愛らしい顔立ちで、いつも口数少なくにこにこしているあっちゃんの、作家としての志の高さ、芯の強さを感じます。
一方、豊田さんはレースのような、ヨーロッパの古い家の建具のような凝ったいっちん模様が特徴。普通のいっちん模様よりさらに細いいっちんの線描きでひとつひとつ模様を描き込んで行きます。型押しとかもっと簡単な方法がないかと試したけれど、いまのところひとつひとつ手描きがベストとのこと。
「作業の最初は集中力があって描くのも早いけど、だんだん集中力が落ちて遅くなるんです」と笑っているけど、こちらも大変な根気仕事。くるくるとした目で、たくさん面白い話をしてくれる雅代ちゃんだけど、ひとたび仕事に入ると時間を忘れて黙々と没頭するんだな。仕事に対する一途な気持が伝わります。
そして、やってみたいと思ったことには果敢な彼女。さまざまな色にチャレンジするとともに、今回は大塚さんに刺激されて鋳込みの作品もたくさん出してくれました。
このぴったり収まるカップ&ソーサーも鋳込みの作品です。
20代で、まだまだこれからチャレンジしたいこといっぱいのふたり。
思わず目を細めてしまう店主です。
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今日はちょっと二人の技法について、ご紹介。
「おばあちゃんの食器棚にあった」昭和のレトロな食器の世界を目指す大塚さんは、そのちょっとソリッドなかたちの再現に、最適な技法として鋳込みを選びました。石膏で型を作ってつくる、その方法はこちら。
かたち作るだけでも手間ひまなのに、さらに大塚さんは絵付けも大変。単に絵筆で描いているのではなく、右の花柄は最初に全体に撥水剤をかけ、絵柄の部分を彫って(線描きの部分も針のように先の尖った道具で彫って)絵の具を入れます。そのほうが、にじみがなくてうまく行くとのこと。
また、逆に今回、夏向けに作ってくれた波を思わせるブルーとグリーンのシリーズは、最初にぐるりと輪っかを描いたところを削って模様にして行きます。
いずれにしても、こつこつと根気のいる作業。
お人形さんみたいな愛らしい顔立ちで、いつも口数少なくにこにこしているあっちゃんの、作家としての志の高さ、芯の強さを感じます。
一方、豊田さんはレースのような、ヨーロッパの古い家の建具のような凝ったいっちん模様が特徴。普通のいっちん模様よりさらに細いいっちんの線描きでひとつひとつ模様を描き込んで行きます。型押しとかもっと簡単な方法がないかと試したけれど、いまのところひとつひとつ手描きがベストとのこと。
「作業の最初は集中力があって描くのも早いけど、だんだん集中力が落ちて遅くなるんです」と笑っているけど、こちらも大変な根気仕事。くるくるとした目で、たくさん面白い話をしてくれる雅代ちゃんだけど、ひとたび仕事に入ると時間を忘れて黙々と没頭するんだな。仕事に対する一途な気持が伝わります。
そして、やってみたいと思ったことには果敢な彼女。さまざまな色にチャレンジするとともに、今回は大塚さんに刺激されて鋳込みの作品もたくさん出してくれました。
このぴったり収まるカップ&ソーサーも鋳込みの作品です。
20代で、まだまだこれからチャレンジしたいこといっぱいのふたり。
思わず目を細めてしまう店主です。
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by utsuwa-party
| 2013-06-10 13:19