余宮隆さん。そして、山口利枝さん |
うつわやをやっているのに、作家さんの情報にうといわたし。ゆゆしきこと。…と思っているところ、余宮隆さんという人がいまとても人気だと知り、拝見しとておかなくてはと個展に駆けつけたのは去年の3月。水道橋の千鳥さんのお店を埋め尽くす、多彩なうつわたち。やさしいものあり、ごつごつとオトコっぽいものあり、なのにどれもがたしかにその人らしさを醸し出す。人気のわけがわかります。聞けば、中里隆さんのお弟子さんだったとか。しっかり修業した人なのだ。
すっかり魅了され一使い手になり、一心不乱に相棒の飯椀を選びつつ、ちらちらと気にかかったのが酒器。きりっと引き締まった徳利に、相反して自由奔放な大きなぐい吞み。どちらもいい!
それで初対面にも関わらず、いちおうは遠慮しつつ酒器展の話を持ち出すと、余宮さん「酒器は好きです」と一言。交渉成立。
この酒器展にて、はじめてPARTYにデビューしていただくことになったわけです。
ほんとに酒肴によく合いそうな小鉢や小皿…。
そして、もちろん酒器は本領発揮。
余宮さんは天草の作家さんですが、最近盛り上がっている(と、わたしは感じるのです。いい若手がたくさん出ている)九州勢で、もうひとり、特別参加してくれたのが山口利枝さん。
今回、「旬のお酒を味わう会」でお兄さんにお料理を作ってもらうのですが、その相談に三茶のお店に行ったとき「利枝に作ってもらったんです」と出してくれたのがこのお酒の「こぼし」の受け皿。
こぼしは、東北地方では「もっきり」といいますが、飲んべえにはたまらない醍醐味。そのお皿が可愛かったら、さらにたのし。と、特別出品を打診したら、もう12月だったのに快く引き受けてくれました。DMにも間に合わなかったのに感謝です。
プレーンなかたちと片口になったのがあります。全部絵違いの一点もの。
コップの上から覗くとこんな感じ。可愛いでしょ。
さて、酒器展は明日から。遊びにいらしてくださいね!
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