2010年 10月 06日
“食べ物”から“思い出”に…。 |
「ぜひ、ご覧になってください。エッセイもうつわも本当に素敵です。」
お客さまから強力な推薦があった行正り香さんの「おうちに帰って、ごはんにしよう」。さっそく取り寄せて、手に入れました。
もう10年も前に出された本で、そのチャーミングなタイトルに覚えはあった気がします。スタイリングが高橋みどりさんで、日常を場面を切り取ったような写真が素敵。パラパラとめくっていると、あ、ほんと、藤塚光男さんのしのぎのお皿がここにもあそこにも。
教えてくださったお客さまはこの本をご覧になってから、ずっと藤塚さんの白磁しのぎ5寸皿との出会いを待ってらしたそうです。そんな長く焦がれていらしたお皿にうちで出会ってもらえるなんて、うつわや冥利に尽きること。
そして…行正さんの巻頭の文章。
「最近、便利になりました。コンビニに行けば美味しいお握りを売ってるし、お惣菜屋さんには何から何まで揃っています。(中略)でもやっぱり誰かが作ってくれるお料理は違います。誰かが作ってくれると、単なる“食べ物”という存在から“思い出”に変わります。(中略)そのときの満腹になって幸せだった記憶が、心のどこかに残っています」。
心にしみました。ちゃんとしなきゃ。。。
もう使い切っちゃわなきゃならないおナスがあったので、今朝、さっそく行正さんレシピで作ってみました。「なすのかけじょうゆ炒め」。もちろん、藤塚さんの白磁しのぎ5寸皿で。。うふふ。
盛り皿は、谷口さんの長角皿です。
「ちゃんとお料理しなきゃ」…というわけで、夕べは相棒が比較的早めに帰って来たので、ちょっと真面目にお料理。と言っても、時間はかけられないので焼いてサラダ仕立てにしようと思ったサンマは、帰りにデパ地下で三枚に下ろしてもらって来ました。出来上がりを待ちながら、ふと横を見ると「半額」になった車エビが!これでパスタにするか。。。
頭や殻から、しっかり香りとコクが出て、テーブルに出すなり「いい匂い!」と相棒。240円の車エビ、すごくいい仕事してくれました。
サラダ仕立てのお皿は、川口武亮さんの粉引きしのぎ8寸皿。パスタのものは久保田信一さんの灰釉の盛り皿。いつもながら、てんこもりで恐縮!
そうそう、「おうちに帰って…」と一緒に「19時から作るごはん」というのも買っちゃいました。わたしにもっとも必要な「短時間で手際良くごはんをつくるノウハウ」。ただしうちの場合「21時から」だけど。。。
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by utsuwa-party
| 2010-10-06 19:25